杜 昌彦

(もり まさひこ、1975年6月18日 -)著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、藤井太洋氏、十市社氏らによる指導を受けた『悪魔とドライヴ』が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。最新作は『ぼっちの帝国』。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。

トゥーレット a Go Go

もうこの国で企業の出版物にまともな読書は期待できまい。

光の射すほうへ

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デヴィッド・フォスター・ウォレス『インフィニット・ジェスト』翻訳日誌

アメリカの作家デヴィッド・フォスター・ウォレスは、私がその名前を耳にしたとき既に死者だった。そのとき私が考えていたのは、たぶん、私には一生いわゆる「小説」は書けないだろうが、それでも小説を離れて生きることもできないだろうということだった……。大長編『インフィニット・ジェスト』(Infinite Jest, 1996)の翻訳を巡る思考の冒険。

装填済

いままでどこに、なぜ隠れていたのだろう。

犬になりたい

歪んだ物語の渦中にいると自明のはずのその事実が見えなくなるのだ。

ここではない場所

ほかのだれとも違う自分であることからは逃れられない。

秋の雨

雨期に挟まれた短い夏だった。

悪夢っ子

屋敷はあり得ぬほど高い塀にどこまでも囲まれていた。

黄金の心を持たない男たち

心なんてものは粉砂糖を振りかけたお伽噺にすぎない。

英雄なんかどこにもいない

ブコウスキーのすべてが濃密につまった奇跡の一冊。つねに社会を挑発し、不穏なまでに暴力的で、あらゆることを嘲り、当然ながらおそろしく不敬。しかし、それはいっぽうで恐怖や孤独あるいはコンプレックスを抱えながら生きていくひとつの術でもあった。あらゆる小さなものたちへの愛を忘れずに生きたアウトローが私たちに遺した反骨と慈愛にみちた悲しくも美しい珠玉の39編。