特集: エッセイ・随筆・日記
瀕死の双六問屋
忌野清志郎
1998年11月~2001年4月にかけて『TV Bros.』(東京ニュース通信社)で連載され、キヨシローが、「俺が唯一(絵本以外で)というくらい、まじめに(ゴーストライターやインタビューおこしではなく)自分で書いた」(「あとがき」より)と語る、「瀕死の双六問屋」を加筆修正した本書は、「理想郷」である「瀕死の双六問屋」で暮らす男が縦横無尽に音楽への愛、社会への怒りを語り尽くすというサイケな作品。君が代、憲法、自殺問題、さらには反核・反原発曲の収録問題を理由としたレコード発禁事件等々エピソードは多岐に亘り、10年以上の時を経ても、その文章はサイコーにクールでホット!
読んだ人: 杜 昌彦
くみた柑のオキラクニッキ
くみた柑
時々オキラク、時々マジメ。基本オキラクだけど、人生ってきっと厳しい——『おもちゃの指輪が絆ぐ時』『行き先はきくな』の作家が綴る日常のあれこれ。
読んだ人: 人格OverDrive 編集部
書こうとするな、ただ書け──ブコウスキー書簡集
チャールズ・ブコウスキー
わたしは作家になろうと必死で努力していたわけではなく、ただ自分がご機嫌になれることをやっていただけの話なのだ。
「自分がどうやってやってこれたのかよくわからない。酒にはいつも救われた。今もそうだ。それに、正直に言って、わたしは書くことが好きで好きでたまらなかった! タイプライターを打つ音。タイプライターがその音だけ立ててくれればいいと思うことがある。」(本文より) カルト的作家が知人に宛てた「書くこと」についての手紙。その赤裸々な言葉から伝説的作家の実像と思想に迫る、圧倒的な書簡集。
読んだ人: 杜 昌彦
ジョー・グールドの秘密
ジョゼフ・ミッチェル
「やつの名はジョー・グールド、世界の歴史上、一番長い本を書こうとしてる男です」
ある日、目の前に現れたのは、風変わりなひとりの老人。出会いが作家の人生と、その作品を変えてゆくーーニューヨークの路地裏に生まれ、今なお、輝きを放つノンフィクションの傑作。ミッチェルの語りを存分に楽しめる、マンハッタンを舞台にしたノンフィクション短編と、彼の最高傑作とうたわれた「ジョー・グールドの秘密」を収録。ジョゼフ・ミッチェル作品集、完結!
読んだ人: 一夜文庫
父、文鮮明のこと──負の現人神
mimei maudet
自分は孤児なのだと思っていた。けれど、今になってわかる。自分には文鮮明という父がいたのだった……。とある死の余波を受け、記憶の物語がよみがえる。
読んだ人: 人格OverDrive 編集部