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裏切り者へ愛をこめて:阿部和重論
阿部和重に芥川賞をもたらした『グランド・フィナーレ』の宣伝文句を、私はよく覚えている。「文学が、ようやく阿部和重に追いついた」。しかし、「批評」が阿部に追いついていない。
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阿部和重に芥川賞をもたらした『グランド・フィナーレ』の宣伝文句を、私はよく覚えている。
2021年11月10日
二〇〇〇年七月、神町での殺人事件から『シンセミア』の物語は動きだす。
2021年11月17日
この謎を解明するため、デビュー作『アメリカの夜』にさかのぼり、阿部作品での言葉の性質を確認しておこう。
2021年11月24日
こうした言葉と真実との関係を考慮すれば、『ピストルズ』の「ひみつ」が見抜ける。
2021年12月1日
この同一平面の違いが、『ピストルズ』から『Orga(ni)sm』への変化に対応する。
2021年12月8日
漢語・擬音語が多用される『シンセミア』の解釈を、もうひとつ上の段階に押し上げよう。
2021年12月15日
小児性愛者の沢見克実が菖蒲みずきの秘術にかかり、会えなくなってしまった一人娘への思いを白状させられる場面は、やや事情が異なる。
2021年12月29日
SNS等で不用意に情報を拡散すると、時に名誉棄損にもなることくらい誰でも知っている。
2022年1月5日
『シンセミア』で、監禁は「毛髪」に結びついている。
2022年1月12日
AUTHOR
柳楽 馨
@KaoruYagira@ezdog.press
英米文学研究者。『小説トリッパー』2022年夏号「今もかならず、どこかに春が」でデビュー。関西在住の文学研究者・大学教員。
『裏切り者へ愛をこめて:阿部和重論』の次にはこれを読め!