
書写という趣味
by: 28(にわ)
第13回 : 書写とSNS
SNSをやっていなかったら、私は書写はやっていなかったと思う。これまでの連載で、書写をやろうと思ったきっかけや、続けるためのモチベーションや、続けるための動機づけを自分なりに整理してきた。手で字を書くことが少なくなってき […]
第12回 : 書写したモノとの付き合いかた
ノートや便せんに書いた書写は、続けていけば溜まっていく。それをどうするか。つまり、保管するか捨ててしまうか。保管するならいつまで保管し続けるのか。 書写したものを記録として保管することには、過去の自分が書いた字と今の自分 […]
第11回 : アートとしての文字
以前述べたように、小中学校での書写書道はあくまで硬筆を基本としたものだった。毛筆を使った書道も、その筆使い・筆の運びから硬筆での文字の書き方を理解するためのものである。しかし高校で選択する書道は「芸術科目」だ。毛筆で字を […]
第10回 : 草書と崩し字が読めるようになりたくて
前回、硬筆書写検定についての文章を書いたとき、「行書もやると楽しいだろうなあ」と書いたけれど、そもそも私が書写をやるきっかけは「草書と崩し字が読めるようになりたかった」からである。 どういうことかと言うと、そもそも私は美 […]
第9回 : 硬筆書写検定のこと
書写を始めてしばらくしてから、硬筆書写検定というものがあることを知った。 前回私は、趣味への動機づけに他者評価を利用するときには依存しすぎないよう注意が必要だと書いた。けれども、自分の字のレベルがどのあたりにあるのか知り […]
第8回 : 書写への動機づけ
書写という趣味は、それが趣味である以上「字を書くことを楽しむ」ということが最優先されるべきだと思う。というのも、書写は実利的な面が目に入りやすいからだ。 字がうまくなることのメリットとして最も挙げられやすいのが、他者から […]
第7回 : 「書写」の教科書を読む
私は書写を趣味としているけれど、そもそも書写という言葉を聞きなれない人のほうが多いと思う。私自身、小学校の教科書くらいでしかこの言葉を見たことがなかった。 学校教育でいうところの書写とは、「文字を正確に書く力をつける」た […]
第6回 : 文房四宝;紙のこと
わたしたちが日常生活において紙の質を気にすることはあまりない。 わたしたちの身の回りにある多くのモノは工業製品で、JIS規格によって品質が保証されている。そして、紙もそのひとつだ。 JIS規格とは国内の産業を標準化し、互 […]
第5回 : 文房四宝;インクのこと
万年筆インクの種類は多い。ここ10年のあいだに爆発的に増えたといっていい。 万年筆を使ったことのない人にとって、ボトルに入った液体のインクというのがそもそも珍しいかもしれない。しかし2007年にナガサワ文具センターがKo […]
第4回 : 文房四宝;ペンのこと
文房四宝ぶんぼうしほうとは、中国文人の文房趣味のひとつで筆、墨、硯、紙の四つを指す。 趣味としての書写を行うさい、書くための道具、すなわちペンの選択は重要だ。何を使って書くかによって紙の選択も変わるからだ。 まずわたした […]