
書写という趣味
by: 28(にわ)
第10回 : 草書と崩し字が読めるようになりたくて
前回、硬筆書写検定についての文章を書いたとき、「行書もやると楽しいだろうなあ」と書いたけれど、そもそも私が書写をやるきっかけは「草書と崩し字が読めるようになりたかった」からである。 どういうことかと言うと、そもそも私は美 […]
第9回 : 硬筆書写検定のこと
書写を始めてしばらくしてから、硬筆書写検定というものがあることを知った。 前回私は、趣味への動機づけに他者評価を利用するときには依存しすぎないよう注意が必要だと書いた。けれども、自分の字のレベルがどのあたりにあるのか知り […]
第8回 : 書写への動機づけ
書写という趣味は、それが趣味である以上「字を書くことを楽しむ」ということが最優先されるべきだと思う。というのも、書写は実利的な面が目に入りやすいからだ。 字がうまくなることのメリットとして最も挙げられやすいのが、他者から […]
第7回 : 「書写」の教科書を読む
私は書写を趣味としているけれど、そもそも書写という言葉を聞きなれない人のほうが多いと思う。私自身、小学校の教科書くらいでしかこの言葉を見たことがなかった。 学校教育でいうところの書写とは、「文字を正確に書く力をつける」た […]
第6回 : 文房四宝;紙のこと
わたしたちが日常生活において紙の質を気にすることはあまりない。 わたしたちの身の回りにある多くのモノは工業製品で、JIS規格[efn_note]JISとは[/efn_note]によって品質が保証されている。そして、紙もそ […]
第5回 : 文房四宝;インクのこと
万年筆インクの種類は多い。ここ10年のあいだに爆発的に増えたといっていい。 万年筆を使ったことのない人にとって、ボトルに入った液体のインクというのがそもそも珍しいかもしれない。しかし2007年にナガサワ文具センターがKo […]
第4回 : 文房四宝;ペンのこと
文房四宝ぶんぼうしほうとは、中国文人の文房趣味のひとつで筆、墨、硯、紙の四つを指す。 趣味としての書写を行うさい、書くための道具、すなわちペンの選択は重要だ。何を使って書くかによって紙の選択も変わるからだ。 まずわたした […]
第3回 : 手紙の愉しみ
字を手書きする愉しみには、書写以外に手紙を書くという行為がある。 Twitterをつうじた書写での活動は、自分の書いた字を不特定多数の人に見てもらえる。一方、手紙を書くという行為は個人に向けて文章をつづる。 個人情報保護 […]
第2回 : 字を書く愉しみ
字を書くことの意味について考える前にまず、書写は楽しい。 前回私は書写と美文字を雑につなげてしまったけれど、文字を書くことそのものが楽しみで、なんでもいいからとにかく文字を書きたいという欲求が沸き上がるときがある。筆欲と […]
第1回 : いま文字を手書きするということ
趣味で書写をやっている。 書写というのは、その名のとおり文字を書き写すこと。小学校では書き方とよばれたりもする。学校教育では一文字一文字丁寧に書けるように、とめはねはらいを習得する。大人になってから書写をやるということは […]