どこに転がっていくの、林檎ちゃん
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どこに転がっていくの、林檎ちゃん

元オーストリア陸軍少尉ヴィトーリンは、大戦中に捕虜収容所の司令官セリュコフに受けた屈辱が忘れられず、復讐のためロシアへと舞い戻った。革命後の混乱のなか、姿を消した仇敵を探して旅を続けるヴィトーリン。ロシアとヨーロッパを股にかけた壮大な追跡行の果てに彼を待っていたものとは…。冒険に次ぐ冒険、若き日のイアン・フレミングが「天才的」作品と絶賛した、レオ・ペルッツの傑作。


¥1,045
筑摩書房 2018年, 文庫 324頁
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著者: レオ・ペルッツ

(1882年11月2日 - 1957年8月25日)オーストリアの作家。『第三の魔弾』(1915)、『ボリバル侯爵』(20)、『最後の審判の巨匠』(23)、『スウェーデンの騎士』(36)など、幻想的な歴史小説や冒険小説で全欧的な人気を博した。1938年、ナチス・ドイツのオーストリア併合によりパレスティナへ亡命。戦後の代表作に『夜毎に石の橋の下で』(53)がある。1957年没。

2019.
07.19Fri

どこに転がっていくの、林檎ちゃん

書名とタダジュンさんの装画につられて購入し大昔の娯楽小説だからと期待せずに読んだのだが予想外におもしろかった前回前々回に取り上げた現代の娯楽小説よりずっといい後半など思わず夢中になって一気に読まされてしまった娯楽小説だけあって結末はこの手の話なら当然こういうオチになるよねという展開なのだがそれにしたってあるいはこの小説がよくあるパターンの原型なのかもしれない読書家ではないのでしらんけどそしてその当然の結末がすごくしっくりくる全体の構成が練られていて無駄がないからだ必然的にそうあるべきだと感じさせられる無駄がないから短くだからこそ一気に読み終えたのだけれど戦闘シーンや混乱した社会の描写はたかだか十年しか経たぬうちに書かれただけあってリアリティがあるいまそこに実際にいて熱や寒さや臭いや湿気や痛みを感じるかのようだイアン・フレミングが熱狂的なファンレターを思わず書いたという逸話もむべなるかな惜しむらくは大昔の娯楽小説だけあって最後まで読んでも主人公がどんな人物なのかよくわからなかったりもするがまぁそれはそれそんなことをいえばジェームズ・ボンドものなんていま読み返せばあくびがでるしあくびがでるような古めかしいスパイ小説と較べればこの活き活きとした波瀾万丈の物語は較べたら失礼になるくらい古びないこの時代のロシアの話ナボコフとブルガーコフをたまたま続けて読んだのでちょっと関心がわいた中高生時代もうちょっと真面目に世界史を勉強しとけばよかったなぁ


(1975年6月18日 -)著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『悪魔とドライヴ』が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。最新作は『ぼっちの帝国』。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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