ウィリアム・ギブスン

1948年3月17日 -
米国の作家。ベトナム戦争の際に徴兵を拒否してカナダに移住し、しばらく路上生活を経験した後、ブリティッシュコロンビア大学英文科を卒業。1984年に発表した処女長編『ニューロマンサー』がSF各賞6冠に輝く。サイバーパンクの代表的作家。

パターン・レコグニション

ケイスは新製品の売れ行きを直感的に判断できる「クールハンター」。ファッション業界を中心とした企業から相談を受け、そのジャッジにより生計をたてている。彼女の興味の中心は“フッテージ”。“フッテージ”はネット上にランダムに流されている断片的な映像で、ストーリーもないが、抜群の完成度を誇る。クライアントからロンドンでの仕事を得たケイスは友人のフラットに居をかまえる。最終的なタスクは“フッテージ”の正体を探ること。広告界の新しい分野を切り開きたいというのが目的だ。半強制的に探索に協力することになったケイスは、タキという日本人が“フッテージ”の正体の一部を解読したという情報を仕入れ、日本へと旅立った…。サイバーパンクの王者ギブスンが、現実世界を舞台に描いたスピード感あふれる極上のハイブリッド・エンタテインメント。