セルフぱくり作品。 わざとそうしてるんです。 若い頃の作品に立ち返った。 しんどいことに、 それ、 飛ぶために屈んでるんじゃないんです。 もうやめるためにそうしてるんですよ。 たぶん全部わかってやってるんです。 人生の再演、 という SF の仕掛けもそのことを示している。 やめると宣言して、 だれも本気にしなかったのにほんとにすっぱりやめてしまった。 どんな気持だったか、 ちょっと計り知れないですね。
ASIN: 4150114331
タイムクエイク
by: カート・ヴォネガット
2001年2月13日、時空連続体に発生した異常―タイムクエイクのために、あらゆる人間や事物が、1991年2月17日へ逆もどりしてしまった。ひとびとはみな、タイムクエイクの起きた瞬間にたどりつくまで、あらためて過去の行為をくりかえさざるをえなくなる。しかも、この異常事態が終わったとき、世界じゅうは大混乱に…!SF作家のキルゴア・トラウトやヴォネガット自身も登場する、シニカルでユーモラスな感動の長篇。
¥328
早川書房 2003年, 文庫 331頁
特集: 老いと死
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読んだ人:杜 昌彦
(2017年09月07日)
(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
『タイムクエイク』の次にはこれを読め!