セルフぱくり作品。わざとそうしてるんです。若い頃の作品に立ち返った。しんどいことに、それ、飛ぶために屈んでるんじゃないんです。もうやめるためにそうしてるんですよ。たぶん全部わかってやってるんです。人生の再演、というSFの仕掛けもそのことを示している。やめると宣言して、だれも本気にしなかったのにほんとにすっぱりやめてしまった。どんな気持だったか、ちょっと計り知れないですね。
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タイムクエイク
カート・ヴォネガット 著
2001年2月13日、時空連続体に発生した異常―タイムクエイクのために、あらゆる人間や事物が、1991年2月17日へ逆もどりしてしまった。ひとびとはみな、タイムクエイクの起きた瞬間にたどりつくまで、あらためて過去の行為をくりかえさざるをえなくなる。しかも、この異常事態が終わったとき、世界じゅうは大混乱に…!SF作家のキルゴア・トラウトやヴォネガット自身も登場する、シニカルでユーモラスな感動の長篇。
¥697
早川書房 2003年, 文庫 331頁
ジャンル: 老いと死
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2017.
09.07Thu
(1975年6月18日 -)著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『悪魔とドライヴ』が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。最新作は『ぼっちの帝国』。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
『タイムクエイク』の次にはこれを読め!