人生への残酷な洞察。 書名がまた残酷。 その名にちなんじゃうんですよ。 もう、 ひたすら残酷にちなんじゃう。 何もそこまでちなまなくてもいいだろうと。 こういう身も蓋もない洞察は女性にしか書けませんね。 男ならもっと都合よく日和ってしまう。 それじゃ小説にならないんです。 人生は得てして身も蓋もなくその名にちなんじゃうものですから。 女性が男性に不快感をおぼえる描写が秀逸でした。 なんにも悪くない男が、 なんにも悪くないがゆえに女性の不快感をつのらせるんですよ。 身につまされましたね。
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読んだ人:杜 昌彦
(2017年09月08日)
(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
『その名にちなんで』の次にはこれを読め!