笑う月
ASIN: 4101121184

笑う月

ユーモアとイロニー、そして恐怖…。
作家が見た「夢」にまつわるメモ的小品集。

笑う月が追いかけてくる。直径1メートル半ほどの、オレンジ色の満月が、ただふわふわと追いかけてくる。夢のなかで周期的に訪れるこの笑う月は、ぼくにとって恐怖の極限のイメージなのだ――。
交錯するユーモアとイロニー、鋭い洞察。夢という〈意識下でつづっている創作ノート〉は、安部文学生成の秘密を明かしてくれる。表題作ほか著者が生け捕りにした夢のスナップショット全17編。

※価格はこのページが表示された時点での価格であり、変更される場合があります。商品の販売においては、購入の時点で Amazon.co.jp に表示されている価格の情報が適用されます。

読んだ人:伊藤なむあひ

笑う月

人生で初めて小説というものを意識したのが安部公房の小学校の教科書に載っていたそれを読んで現実がぐにゃりと歪んだ感覚をよく覚えているすぐに図書館に行き安部公房の本を探すとそこには僕の知らないもう一つの世界がたくさんあった

(2022年05月05日)

小説家。北海道生まれ。パンと猫と音楽が好き。幻想と怪奇7に短編小説「天使についての試論」掲載。anon pressに「偏在する鳥たちは遍在する」、小説すばる2022年11月号にフラッシュフィクション「合法的トトノイ方ノススメ」掲載。奇想/SF作品集『天使についての試論』(単著)発売中。主に縁起が悪い小説を書いています。
ぼっち広告

AUTHOR


安部公房
1924年3月7日 - 1993年1月22日

日本の作家。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。『砂の女』(1962年)は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞など受賞多数。独自の演劇活動でも知られる。1992(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。

安部公房の本