変な小説です。 現実的に考えたらすごくいやな話なんですけど、 そこはそういうふうに読まないで、 子供じみた発想のばかげた法螺話として読んでください。 子供じみた妄想であろうと現実には許されませんが、 小説ですからね。 彼の小説にしては珍しく物語性が強いので、 そういう意味ではおすすめしやすいです。
ASIN: 4560071241
フェルマータ
by: ニコルソン・ベイカー
Hで愉快な電話小説『もしもし』と、極微的身の回り品考察小説『中二階』で読者の腹をよじらせた著者が、今度はどんな手で面白がらせてくれるのかと思えば、なんとこれが、時間を止めて女性の服を脱がせる特技をもつ男の自伝(!?)である。もちろんあの桁外れの想像力と微細な描写も健在。
¥394
白水社 1998年, 単行本 340頁
特集: 法螺話, オールタイム・ベスト50
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読んだ人:杜 昌彦
(2017年09月11日)
(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
『フェルマータ』の次にはこれを読め!