競売ナンバー49の叫び
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競売ナンバー49の叫び

ある夏の日に突然、かつての恋人から遺産のゆくえを託された若妻エディパは茫然と立ちすくむ。その男こそ、カリフォルニアきっての大富豪だったのだから―。調査に赴く女探偵の前に現れたのはハンサムな顧問弁護士に大量の切手コレクション、いたるところに記された暗号めいた文字列に郵便ラッパのマーク、そして、奇怪にして残酷、暗喩に満ちた古典劇。すべては歴史の裏に潜む巨大な闇を指し示していた…。だが謎は増え、手掛かりは喪われてゆく。果たしてエディパは間に合うのか?そして、彼女に真に託された遺産とは?絶え間ない逸脱と連発されるギャグの数々。にもかかわらず、天才作家は最速のスピードで読者を狂熱へと連れ去る。稠密にして底抜け、痛快にして精緻なる名作が、詳細なガイド「49の手引き」を付して新訳。


¥3,080
新潮社 2011年, 単行本 301頁
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著者: トマス・ピンチョン

(1937年5月8日 - )現代の米国文学を代表する作家。1990年代以降定期的にノーベル文学賞候補に挙げられている。作品は長大で難解とされるものが多く、SFや科学、TVや音楽などのポップカルチャーから歴史まで極めて幅広い要素が含まれた総合的なポストモダン文学である。

2017.
09.06Wed

競売ナンバー49の叫び

これもねぇ驚かされましたねぇインターネットの寓話なんですよ書かれた当時そんなものはなかったのにピンチョンとしては普通に読みやすいしスリルとサスペンスでつるつる読めます……なんでピンチョンというと難読性の話に寄っちゃうんだろうなそんなこと書きたいわけじゃないのにまぁ普通におもしろい上に例のおかしな魅力があるんですよ魔術的なマジックリアリズムって意味じゃなくてなんかこう惹きつけられちゃう『ヴァインランド』につづいて本書を読んだからファンになったのかもしれませんねぇどこまでわかって書いてたのかピンチョンは応用物理工学をやってたそうだからあるいは明確に全部わかって書いてたのかもしれないずっとのちに70年代を舞台にまたインターネットについて書いてますからね化け物ですよやっぱりウィリアム・ギブスンが『パターン・レコグニション』で下敷きにしてますけどあれは現物が普及してからの小説ですからね本書と『パターン・レコグニション』は『Pの刺激』の元ネタです


(1975年6月18日 -)著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『悪魔とドライヴ』が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。最新作は『ぼっちの帝国』。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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