お待ちかね、 いいほうのオースターです。 おまけに彼のユーモアがはじめて明確に喜劇として昇華されている。 これまでにない暖かさがあるんですよ。 老いを自覚すると大概のことは許せるようになるのかも、 いやもちろんひとにもよるでしょうけれども、 おれはわりと許せるようになりつつありますね。 正直どうでもよくなるんですよ。 変わらない人生を嘆く体力があれば、 余生を楽しく使いたい。 どうも最近じゃブルックリンはお洒落なイメージらしいんですけど、 彼の世代にはむかし馴染みの景色がまだ残っている下町なんでしょうね。 人情もの、 という感じがしました。
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読んだ人:杜 昌彦
(2017年09月07日)
(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
『ブルックリン・フォリーズ』の次にはこれを読め!