追憶ハードボイルドの傑作。 中編版と読み比べると冷や汗を垂らす人物の変更が作品に深みを与えています。 フィリップ・マーロウは文学的には 『大いなる遺産』 のピップの末裔だと思うのですが、 この小説もまたディケンズっぽいと感じました。 ランズデール、 この頃は人気だったのになぜ翻訳されなくなったんでしょうね。 影響を受けて 『崖っぷちマロの冒険』 という小説を書きました。
ASIN: 4151754512
ボトムズ
by: ジョー・R・ランズデール
80歳を過ぎた今、70年前の夏の出来事を思い出す―11歳のぼくは暗い森に迷い込んだ。そこで出会ったのは伝説の怪物“ゴート・マン”。必死に逃げて河岸に辿りついたけれど、そこにも悪夢の光景が。体じゅうを切り裂かれた、黒人女性の全裸死体が木にぶらさがっていたんだ。ぼくは親には黙って殺人鬼の正体を調べようとするけど…恐怖と立ち向かう少年の日々を描き出す、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。
¥150
早川書房 2005年, 文庫 470頁
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読んだ人:杜 昌彦
(2018年02月28日)
(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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