アコーディオン弾きの息子
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アコーディオン弾きの息子

僕の父はファシストとして人を殺したのか。現代バスク語文学を代表する巨編。カリフォルニアで死んだ幼なじみが書いていた「アコーディオン弾きの息子」と題された私家版の回想録。親友はどんな思いで故郷バスクを去ったのか。作家は遺された言葉を元に、少年時代からの二人の物語を紡ぐ。スペイン内戦から民族解放運動まで、波乱の近現代史を描き、美食だけではないバスクの真の姿を伝える長篇小説。

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著者: ベルナルド・アチャーガ

(1951年7月27日 - )スペイン・ギプスコア県出身のバスク語作家。1988年刊行の連作短編集『オババコアック』でスペイン国民小説賞を受賞、一躍国際的な注目を集め、世界各地の26言語に翻訳される。1999年には英オブザーバー紙の「21世紀に活躍が期待される書き手」の一人に選ばれた。

ベルナルド・アチャーガの本
2020.
09.03Thu

アコーディオン弾きの息子

よるです。店主が最近、僕の相手もせずに夢中になっている本はこちらです。
 バスクについて、スペイン内戦について、店主は何も知らないと思います。僕から見ても、あまり教養のあるタイプとは言えませんからね。
 アメリカに移住した男が、母語のバスク語で書き残した回顧録、それを幼なじみのバスク語作家が小説にするという作品。
 言葉が消えていくことは、あの時感じたあの気持ち、あの時交わしたあの言葉、大切なものが失われていくということに違いないのだと思います。
 僕と人間がわかり合うときにも、必ずしも人間語に翻訳されていない気持ちが、そこにある。
 人間は僕たちを知ろうと、僕たちの仕草を真似して知ろうとする。そこに人間語の入り込む隙はない。
 僕も人間の言葉をじっと聞いていますが、猫語にはない言葉も多くて、僕たちはそんな時、無理してわかろうとせず、そっと立ち去ります。
 共通言語のチュールが聴こえてくるまで。
 ——よる

よる

 バスク語とスペイン語両方で書かれたこの作品は、バスク語版を定本に、スペイン語版で加筆された重要な部分も組み入れながら翻訳されたという力作です。
 読書の秋にぜひどうぞ。
 ——Book with Sofa Butterfly Effect 店主 諸屋超子


長崎市にある本のセレクトショップ『Book with Sofa Butterfly Effect』店主。読書について、本について、文学について。好きなことは「しゃべって、読んで、無駄な時間を過ごすこと」。本を通じて人と人が交わる場所をつくりたい。月2~4回、本を読んでいなくても参加できる読書愛好会を開催。編集室水平線ウェブサイトにて連作『コロナinストーリーズ』連載中。紹介記事:朝日新聞長崎経済新聞西日本新聞
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