もちろんおもしろい。 獅子文六だから。 恋愛があくまで生活の、 それも社会生活というより喰っていく、 という生活の一環として捉えられているところや、 働く女たちの活き活きとした描写がすごくいい。 そういうのがうまいんだよなぁ。 読んだことないけどアーサー・ヘイリー『大空港』 とかが流行ってた時代の本なのかなぁと思ってた。 ぐぐったら 『大空港』 より八年も早いじゃないですか。
ASIN: 4480432671
七時間半
by: 獅子文六
東京―大阪間が七時間半かかっていた頃、特急列車「ちどり」を舞台にしたドタバタ劇。給仕係の藤倉サヨ子と食堂車コックの矢板喜一の恋のゆくえ、それに横槍を入れる美人乗務員、今出川有女子と彼女を射止めようと奔走する大阪商人、岸和田社長や大学院生の甲賀恭男とその母親。さらには総理大臣を乗せたこの列車に爆弾が仕掛けられているという噂まで駆け巡る!
¥924
筑摩書房 2015年, 文庫 368頁
特集: スラップスティック!
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読んだ人:杜 昌彦
(2017年09月04日)
(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
『七時間半』の次にはこれを読め!