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バラクーダ・スカイ

by: イシュマエル・ノヴォーク

『☆』で読書家の話題をさらったインディ文学の巨匠、イシュマエル・ノヴォーク最新長篇!
ヴェトナムの悪夢から大麻とおふざけに逃避する作家、ジェイクは腐れ縁の元恋人ステイシーから実家に帰る話を切り出され、無関心を装いながらも落ち着かない。偉大な父を追うあまり家庭を顧みないテキサスの保安官代理、エミールは失敗した結婚から逃げるように無茶をやり、妻ばかりか息子の愛まで失いかねない有様。護送中に逃亡した囚人を追い、カリフォルニアを訪れたエミールは傷心のステイシーと出逢う。一方、クラブを焼かれたギャングが落とし前をつけるべく囚人に刺客を差し向け、不運にもジェイクは騒動に巻き込まれる……。人生を繋ぎ止めるために作家は書き、保安官はレンジャーになることに固執する。男らしさに翻弄されるふたりの人生が、虹色スペクトルのパレードで交差する!! 80年代カリフォルニアを舞台に展開されるオフビートな物語。

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男らしさの呪縛で迷走するふたりの男の物語

紹介する人:杜 昌彦

前作は生涯で読んだベスト 50 に入る傑作なんだけど嫉妬はしなかったんだよねおれとは異なる種類の才能だと思ったから。 『バラクーダ・スカイはよりミステリ色が強まって緻密な構成になっているしよく調べて書いてあるこの調べて書くってのがおれはできないんだよなぁ⋯⋯多少調べはするけど結局はぜんぶ棄てて荒唐無稽な嘘を書いてしまう (『GONZOがそのもっとも悪い例)。 そして脳みそのサイズが小さいんでこれだけの入り組んだ精緻なプロットを組み立てられない打ちのめされたねおれには書けないって勝手な投影だけれどぼっちの帝国のアンサー的なところもあるように感じたんでこれはもう圧倒的な筆力の差にひれ伏すしかない。 『パターン・レコグニションのあとにブリーディング・エッジを読んだウィリアム・ギブスンがこんな気持だったんじゃないかなぁ多くのひとに読んでほしい

(2023年08月30日)

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杜 昌彦

(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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@Ishmael-Novok@ezdog.press

作家、ジャズピアニスト、画家。同人誌サークル「ロクス・ソルス」主催者。代表作『暈』『コロナの時代の愛』など。『☆』は人格OverDrive誌上での連載完結後、一部で熱狂的な支持を得た。

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