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GONZO

by: 杜 昌彦

姫川尊の噂をするとき、わたしたちが浮かべる表情は、決まって揶揄であり蔑みだった……頭のおかしい嘘つきおばさんが語る、ばかばかしくも切実なZ級BLアクション!(2021年作)

¥1,000¥1,760
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asa_suzz さんの Instagram より転載

紹介する人:人格OverDrive 編集部

杜昌彦さんのGONZO』。

Amazon での本の紹介文には頭のおかしい嘘つきおばさんが語るばかばかしくも切実な Z 級の BL アクション!とあり面白可笑しい男同士のイチャラブ物語⋯⋯と思いきや新興宗教や経済政治が絡む人間模様が舞台

 この 7 月に日本で起きた衝撃の出来事1を想起するような設定展開は著者が 2020 年にこの本を書いていたということに驚かされるほど

 仙台の国分町? らしき街がステージの一つで東日本大震災や原発コロナ禍当初の混乱やオリパラから派生した数多の不祥事等を読み手に重くグサグサ思い出させつつ西部劇のようなエンタメ感という際どいバランスがエグい

 ご自身が運営する独立出版レーベルだからこその忖度ない記載や率直かつ図星な表現は小説とはいえこの数年のあらゆる出来事を思い出させながら日常で忘れていた自分にも銃口が向いているような著者に冷ややかに見透かされている感じ

 タイトルの gonzo は単語としては型破りなみたいな意味主観的な記述スタイルであるゴンゾー・ジャーナリズムに由来しているそうでだから頭のおかしい嘘つきおばさんが語るなんだろうけど実際は嘘つきおばさんどころか誰もが記憶のかなたに揺れ動く曖昧模糊としたものを振り返るときの無意識に自分の痛みを回避する心のありようを正直につづっているだけで杜さんは本当に記憶の底に眠らせておきたいことをぐっさり無邪気に ?!  掘り起こす

 またBL とあるけどある種の時代小説に出てくる武士と武士の友情と愛情と憎しみの狭間のような著者がツイートしてたドラえもんとのび太の愛憎劇が一番ぴったりな紹介文に思えた笑

 これまでに読んだことのないような一冊

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注釈

  1. 安倍晋三銃撃事件のこと
(2022年09月27日)

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人格OverDrive 編集部

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AUTHOR


杜 昌彦 認証
@ezdog@ezdog.press / @ezdog@ezdog.org

著者、出版者。2010年から活動。2013年日本電子出版協会のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。