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by: イシュマエル・ノヴォーク

『コロナの時代の愛』の鬼才、イシュマエル・ノヴォーク待望の最新長編!
ウォルマートのレジ係、マーガレット・ホットフィールドは一ヶ月前に母を亡くして天涯孤独。ある昼下がり、アパートを訪れた弁護士に、逢ったこともない父の存在を告げられた。1971年にパリのアパートで客死した伝説のロックバンド〈パーセプション〉の歌手、ダグラス・ハイドパークの血をマーガレットが受け継いでいるというのだ。運命に導かれるがごとく契約書に署名した彼女は、ヌンチャクを手にしたトンボ眼鏡のアフロファンキーDJ、全裸で空から降ってきたプレスリーのそっくりさん、写真家にして弁護士のトランスジェンダーといった奇妙な仲間たちと珍道中を繰り広げながら、血と音楽のルーツを求めて冒険の旅に出る……70年代にオーバードーズで死んだ伝説のロック歌手を巡る、抱腹絶倒、ワチャワチャでハチャメチャなドタバタ劇!

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『☆』を読み終えたので未読の人にオススメしたい

紹介する人:28(にわ)

◼️ どこから書きはじめればいいのか

を読み終えた最高だったマジで。 『は間違いなく面白い

もし見ず知らずのあなたがこの一文を読んで素直に読んでみようかなと思ったならここから先の私の文章を読む必要は全くないすぐにリンクを辿って読み進めることをオススメする

すべて無料で読めるし完結している

もうちょっとのことを詳しく紹介してよという人はこの先の駄文にお付き合い願いたいどれくらいこの小説の魅力を伝えられるか自信はないけれど

既に読んだよ!という人はなおさらこの note を読む必要はない。 『を何度でも周回すればいい私もこれを書き終えたら 2 周目に入るただしこれをきっちりと書き終えてからだ読み終えたものの義務として書くあるいは使命として

◼️ あらすじ? あらすじぃぃぃ!!!

通常であれば物事の順番としてあらすじなんかを書くのであろうがここはひとつあえて言わせていただくとすればあらすじなんか必要ねえ! そんなものはワニにでも食べさせてしまえ!である

読書を趣味にしていると読みたい本はそれこそ降って湧いてくる巷に本はあふれているTwitter では読書アカウントが色んな本を紹介してくれるし検索すれば Amazon だって Wikipedia だってあらすじ登場人物ネタバレすべて教えてくれるそれを見てああこういう本なら好みに合うな」 「好きそうな感じだから読んでみたいなとかそうやって本を選ぶのが当たり前になってる

何の前情報もなく私が目にしたのは最初の一行でヤバいTwitter は誇張の宝庫だ今なら全て無料で読める娯楽はタダにかぎるそして TOP page に掲げられた架空のロック歌手を巡る⋯ドタバタ劇!それだけだった

そしてその情報のなさがいかに素晴らしい読書体験をもたらしてくれたことか! 感謝します!

あらすじなんかな読み進めればついてくるんだよ!自明

なので私も内容については多くを語らずにいたいごめんね

◼️ じゃあどうやってという小説を紹介していくのか

まさかとは思うがみんな筋だけが小説だと思っちゃあいないだろう?

私が最初にに参っちゃったのは文体のリズムだった

作者のイシュマエル・ノヴォーク氏は

おおよそ 23 万字の日本語で構成された一枚の音楽アルバム

氏の Twitter @TetheredXn3hb から

そう表現した

アルバムそれは 1 枚の disk

ただし私にとっては Blu-ray だった

文章のリズムが私の脳みそから勝手になけなしのアメリカのイメージを引っ張り出してくる普段海外ドラマも洋画もほとんど見ないのに貧弱な記憶を繋ぎ合わせてを映像化してしまう

こんなことってある?

文章を読むスピードよりも頭の中の映像化を早く感じるだなんて!

比喩も固有名詞も理解しなくていい文章のリズムの心地よさに全部任せて身を委ねてイメージの船に乗せられてどんどん加速していくスプラッシュマウンテン!

ジェットコースターとは違うんよもうちょっと緩めの快感でああ〜ずっと浸っていたい〜って思ってしまう感じそのくせもっともっとと加速していこうとする脳が勝手に

そんな感じだから脳内メモリがぎゅんぎゅん食われちゃって7 話まで読んだ 1 日目はともかく2 日目は 14 話で 1 回お昼寝しないと次に進めなかった1 時間半で起きようって思っていたのに 2 時間半寝てるしよ! 夜は夜でを 24 話まで読み終えて就寝しようとしたら脳みそのバックグラウンドで何かがメモリを食ってて眠れないんだわ!2 時間半も昼寝したせいですめっちゃに関する感想が浮かんでくるから布団のなかでスマホにメモしてた

ていうかこんな自分のことは本当はどうでもよくってどうでもいいんだが自分語りをしないとこの小説がどういうものなのかを伝えることができない私の力では

最初は小説の筋と表現を追っていって書く形式も考えたけれどオタクなのでそれをすると☆ : 注解みたいなのができてしまうそれはそれで読んでみたい気がする自分が書くのでなければそんなん一生書き終わらんでしょう

そんなわけで7 話まで読んだ時点で私は一度最初にに接した印象を忘れたくなくて note を書いている

“全くわからない固有名詞が出てくるわけでもない”

そう書いたしかし読み進めるうちに聞いたこともない知らない固有名詞はバンバン出てきたけれどもそれは小説の面白さには何の関係もない! それを知らなければ読み進められないか? 否断じて否

とはいえモケーレ・モベンベってなんだよ気になって調べたわコンゴの UMA だったよひとつお利口になったわね物語を読む流れをとめたくなかったからほかはろくすっぽ調べなかったけど

だけどね全く逆のことを言うようだけどこの固有名詞の積み重ねがリアリティをつくるのよ過不足ない丁寧な描写と登場人物のテンポのいい会話洒落ているけど突飛でない比喩知っていても知らなくってもいい固有名詞がそういうのにちょっと付随してるだけで物語がここあるって感じるわけ神は細部に宿る

と同時にストーリーはファンタジーでもある話自体はシリアスな気もするけどとにかく明るくって気持ちいい

そしてラストまで読んで私はってなったそれからタイトルを見て笑っちゃうわけだ

この小説はタイトルにルビがないあるのは記号だからほしと読む人もいればスターと読む人もいるだろうロック歌手の話だからと私はスターと読んでいたなんと読んでもいいと思うし間違いではないただ本当に最後まで楽しませてくれた!と思っただけだ

◼️ おわりに

Twitter では言葉はインフレするオタクは平気で強い言葉を使う私もオタクの端くれだから強い言葉を使ったりするけれどのべつまくなしってわけじゃあない時と場合を選ぶそして今がその時だと思う

イシュマエル・ノヴォーク氏はを生み出した創造神であるだから今後氏を神と呼んでもなんら差し支えない

普段は可憐にひっそり咲く堅香子のようにインターネットのすみっこに佇んでいる私が今回ばかりはこのように言わせてもらう

を読むべし!

OK に同意と言え!

というわけでこれで心置きなく 2 周目に入れるんだわ♡  30 話までは脳みそに変なブーストがかかっていたからちゃんと読み直します

ここまで読んでくれた人ありがとう

追記

無料公開期間は終了しちゃったので興味を持った方は書籍を買って読むしか方法はないよ

※この記事は 28にわさんの許可を得て note から転載しました。 (編集部

試し読み

※冒頭四話分が読めます!

https://ezdog.press/novel/star

(2023年03月22日)

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28(にわ)

遠つ人。日常+ 読書。Huginn(思考)とMuninn(記憶)
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イシュマエル・ノヴォーク 認証
@Ishmael-Novok@ezdog.press

作家、ジャズピアニスト、画家。同人誌サークル「ロクス・ソルス」主催者。代表作『暈』『コロナの時代の愛』など。『☆』は人格OverDrive誌上での連載完結後、一部で熱狂的な支持を得た。

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