機能があると使ってみたくなるのがおれの悪い癖。 リレーサーバを (助詞の使い方、 合ってる? 「に」 が正しい?) 登録してみたり、 翻訳機能を有効にしてみたりしたあげく、 楽犬舎でも他人をフォローすることにした。 渡辺由佳里さんの記事が流れてきたよ。 ろっこさん (ろちこが正しい発音らしいけど、 かわいいのでこう呼ぶ) の引用ツイート批判には賛同するけれど、 でも欠陥は引用ツイート自体じゃなくて、 返信とおなじ扱いで通知するようにしたことだと思うな。 Facebook にかぎらず基本的にプラットフォーム企業のやっていることはどこもおんなじで、 ギャディスの JR 少年みたいなもの。 人格 OverDrive には Amazon のアルゴリズムを調教する意図もある。 すぐれた寄稿作品を集めて、 いいと思う本のリンクを読者に踏ませたら、 Amazon の関連付けにもいつかは影響するはずだと考えたんだ。 まぁ、 浜辺で砂糖をふりかけて海水の味を変えようとするようなもんだけどね。
Fediverse は基本的にメールとおなじなんだよね。 メールサーバを自力で建てるのとおなじ。 だからフォローは人間関係じゃなく単なる購読だし、 消去や編集の機能があったところで、 いったんだれかに届いたものは取り消せない。 おれは生煮えの思考を垂れ流すために 「見たままの画面に投稿できる」 UI を求めていて、 BuddyPress や GNU Social (mixhost なら WordPress とおなじくらいお手軽に建てられる。 同様にかんたんインストールできる Hubzilla は使い方がわからなかった) をあれこれ試して、 いまのところ Mastodon がいちばん使いやすいから使っているだけ。 Fediverse につながることは、 それほど重要ではない。 おれにとって数少ない ActivityPub の恩恵は、 楽犬舎のタイムラインに人格 OverDrive の寄稿作品が流れてくることくらい。 むしろメールや RSS リーダみたいに、 いちど配信されたら修正がきかないのが不便だと思っている。 まぁどうせ自分しか読まないから、 いいけど。
アルゴリズムがどう関わっていようが、 どうせ他人の前には表示されないんだし、 好きに書けるなら Twitter だろうがどこだろうが構わない。 しかし現実問題、 Twitter では本の話題を連投しただけでアカウントを凍結されるし、 通報機能はダミーなので、 悪意のある他人に脅迫されたらなすすべもない (どちらも経験ずみ)。 加害者は金になるし、 ひとが本に関心を移してタイムラインから出て行ったり、 それ以上に、 見せられたものに疑問をもつだけの知恵をつけてしまったら、 かれらには都合が悪いからね。 それは別にいいんだ。 金を出してるやつには好きなように表示する権利がある。 陰謀論に閉じ込めた客に 「スピリッツは切らしてます」 と告げて堂々巡りさせるのも、 ギフテッド ASD 小学生みたいな商売で、 迫り来る彗星から目を逸らさせて世界を滅ぼすのも自由だ。 ペドフィリアが公の場に人権侵害コンテンツを垂れ流すのだって、 極端な話、 どうしようもないと思う。 それをたとえば法律で規制したら、 実際に黙らされるのはかれらではないんだよね。
だからもっと力強いましなものを、 どんどん生み出して広げるのがよい。 人格 OverDrive がやりたいのはそういうことだ。 納税者におかしなものだけを見せたがる政府は、 よその国みたいに生命の危険が生じる前に、 文句をいって変えなければいけないけど、 企業のプラットフォームならこっちが選別すればいいだけのこと (両者はしばしば金と思惑でつながっているけどね)。 問題はかれらの売り物はプラットフォームじゃなくおれらであって、 おれらは客じゃなく商品だってことで、 売り買いされるおれらは、 だれもが騙されるのを好むことかな。 他人の足を踏む側はやめたくないし、 耐えてきた側は、 これまでの苦痛がむだになるので変えてほしがらない。
出版日誌を遡ってもらえたらわかると思うけど、 おれはこういう話を 2013 年からずっとしてきた。 冒頭で紹介した記事で持ち上げられてた藤井さん、 たぶんブームのときしか Mastodon 使ってないよね。 数年前にオール・トゥモロウズ・パーティ (今年六月に閉鎖した前のサーバ) を建てたとき、 先輩をフォローしてみようかなと思って見に行ったら、 長いこと投稿がなくて廃墟みたいになってた。 楽犬舎を建てるときにはしれっと 「ずっと継続して使ってました」 みたいな感じになってたけどね。 気のせいかな? 有名人がだれもがいうようなことを流行に乗って口にすると、 ちやほやされるけど、 おれみたいな無名人が流行にかかわりなく何かをいっても、 せいぜいばかにされるだけ。 ずっとあとになってみんなが騒ぎ出して、 だから前からずっといってるじゃん、 といったところで相手にされない。 そういうもんだよね。
それはそれでいいんだ。 やりたいようにやるだけさ、 負け惜しみじゃなくてね。 だってほかにどうしようもないもの。