D.I.Y.出版日誌

連載第302回: 死なない程度に生きる(死んだらそれはそれでいい)

アバター画像書いた人: 杜 昌彦
2021.
01.08Fri

死なない程度に生きる(死んだらそれはそれでいい)

オール・トゥモロウズ・パーティーズにはあとで日記にまとめるつもりで垂れ流しているのだけれど一週間以上も放置していたら溜まりすぎて整理のしようがなくなったさまざまなことがあほらしく感じられるようもなり日記にまとめる意義も感じなくなった出版活動にも意欲を感じなくなった脳の発達遅滞によって知能や社会的能力に障害があるのだがにもかかわらずコミュニケーションの仕事に就き大勢の他人に頭を下げて生計を立てているまいにち罵倒され人格否定され嘲笑され恫喝されているおまえの自宅まで行って殺害してやると宣告されることもしばしばふだんは周囲がコミュニケーションのプロばかりなのでこんな不具者でもどうにか生活できていて世間にはわたしと大差なくとも立派な人間だと錯覚して生きている人間がごまんといるのだし生きていたって構わないのではないかと錯覚しそうになるのだがそして社会的あるいは道義的に適正であるかは別としてそのように錯覚することが生存には不可欠なのだがしかしごくまれに新人採用や臨時採用で自分が絶対に正しいとの信念を持ち独自のこだわりを持ち都合よく話をすり替え指図する以外のコミュニケーションをご存じない方がいらっしゃるとその方の認めるふるまいがわたしにはうまくできず職場で大きな問題を起こしてしまうことがあるやはりわたしはだめなのだと思うまぁ別にだめでもいいのだがわたしは脳の障害のために不条理なまでに無能でありということは何をやらせてもだめということで複数の医師からも医療の対象外だが一生治らない異常である旨をまさにそのままの言葉で宣告されており生きるのも満足にやれぬ一方で死ぬにもしくじるに決まっておりそしてそのときの社会的また経済的コストは生きる上でのコストを大きく上まわるのがわかっておりであればだらだらと先延ばしにして迷惑がられながら死ぬまで生きたほうがいいと判断するそれは別に構わないのだが私生活でまでそんな目に遭いつづけたいとは思わないのであって編集者めいたことを試みたり書いて出版したものを他人に読んでもらおうとしたりするような社会的能力がまともでなければ本来は許されぬ行為を厚かましくも試みるような浅ましく愚かしいふるまいは年が改まったこのタイミングでやめるべきではないかオール・トゥモロウズ・パーティーズのどういう機能のものなのかわからなかった通知アイコンに一瞬青い数字が表示される普段は目にする機会がないので CSS で青をオレンジに変えきれていない)。 設定で非表示にしてある通知が亡霊のように表示されるらしい怖ろしくなった書いたことを他人に報せる機能で何がしたかったのだろうとわれに返った偏執的中傷者に餌をやる以外の何があるというのか苦痛に耐え自己肯定感を低下させてまで他人と関わるのは生活のためでしかない私生活では他人を意識から排除することで自己肯定感を向上させたいそれなのになぜ他人の存在を意識させるような表示を自ら進んで行うのかパブリッシュはしたいがソーシャルでありたいとは思わない出版したからといって他人と関わらねばならないわけではないソーシャルで認知されなければ出版したことにはならないのかもしれないけれどそれならそれで構わない生計手段のほかに他人と関わって得られるものはほぼ何もない親友と月に一度のむだけで充分だ書いて出版したものはだれにも読まれないが読まれたところでばかにされるだけだ自己肯定感を低下させるためにやっているのではない自分はこれだけのことを努力して成し遂げたという自己満足によって自己肯定感を高めたいだけだであればソーシャルである必要はないしパブリックでさえある必要がないというわけで人格 OverDrive の ActivityPub プラグインは必要なときだけ有効化するようにしただれからも憎まれ蔑まれる無能のくそ野郎である事実をいっとき忘れたいだけなのにあべこべにそれを強く想起させるものからは全力で逃れたい日本の Fediverse 利用者のジェンダーバランスが極めて悪いという話を読んだことがあってその調査にどれだけの信憑性があるかかなり偏ったものである可能性は感じるけれどもでもさもありなんという気はするそもそもが自分とは合わない場所なのかもしれないBuddyPress の UI はトゥーマッチだったし GNU Social のは古めかしく感じたMastodon は思考垂れ流しツールとしては最適の UI に思えたけれども晒し者にされ笑いものにされてしまうリスクまでは考えていなかった完全に閉じることはできないものか閉じるといっても外部から閲覧不可にするということではないだれでも自由に閲覧できる必要があるそうでありながら一方通行の読む対象でしかないありようが望ましい書いて出版するのは脳障害に伴う病態だからやむをえないそれを人前に出そうとしたり他人に書いてもらおうとしたりするから他人の迷惑になるのであってそういう厚かましく愚かしいふるまいだれから見ても明らかに蔑まれるべきふるまいはもうやめるべきなのかもしれない迷惑だからやめるべきという社会的判断ばかりではなく蔑まれ笑われ憎まれるという点において自己肯定感を毀損するばかりなので精神衛生上やめたほうがいいという利己的な判断でもあるまったく浅ましい蔑むべき人間だしかしだからこそ他人とかかわるリスクのある要素は極力排除したほうがいい自分のためにも他人のためにも


(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。