杜 昌彦

D.I.Y.出版日誌

連載第187回: 今夜はこれだけ

杜 昌彦書いた人: 杜 昌彦, タグ:
2019.
03.20Wed

今夜はこれだけ

無理をすれば今夜じゅうに10章を書き上げられそうなのだがやめておく。あしたは遅くまで寝たいだけ寝てひさしぶりにジムにも行く。小説は書いても読んでくれるのは三人がいいところだけれど日記はなぜか九人にも読まれた。風邪をひいたこととStonesとBeatlesばかり聴いていることしか書いていないのに。小説のほうがずっとおもしろいはずなんだけどなぁ。たかだか九人の客で大勢に読まれた気分になるのもどうかとは思うが所詮はその程度のウェブサイトだ。何かしら書いてから寝たほうが気分がいいので今夜もそうする。戸田さんの連載は今夜で三回目だ。読めて本当によかった。語りたいことは山ほどあるが編集者があまり饒舌に語るのもよくない気がするので黙っておく。本来は広く話題になっていい傑作だ。掲載誌がうちでなければもっとずっと読まれていたろう。おそらく読者のみなさんも得体の知れない媒体での掲載は共有しづらくて困っているのではないか。だとすればもうしわけない。noteでも一週遅れで公開されているそうだ。うちのほうでもnoteのほうでもどちらでもいいのでお友だちに教えてあげてください。と頼むと逆効果か。どうもそうらしい。ではこの話題はこの辺にしておく。どうもおれはソーシャルに向いていない。誇張抜きで社会不適応者だ。最近はほんとうにくだらないことにばかり関心が向いている。初期のBeatlesが履いていた靴のことを書こうかと思ったのだがあまりにくだらなすぎてその気が失せた。また次の機会にする。フラメンコの練習靴だったとか亡き友の想い出に履いていたとかそんな話ですよ。自分しかおもしろいと思わないそんなことばかり書いている。九人のお客さんはいったい何を求めて訪れたんでしょうかね。それがわかれば彼らの喜ぶ話題だけを書く。44年近い人生で他人を喜ばせたことが一度たりともない。がっかりさせたり不快にさせたりしてばかりだ。別にそうするのが好きなわけではない。単純に無能すぎるだけだ。どうも今夜は日記ですら気分が乗らない。無理をせずに寝てしまおう。この調子ではいつになれば書き上がることやらわからない。そういえばPagesがついに縦書きに対応するそうだ。epub書き出し機能も縦書きに対応してくれたらいいのだけれど。そうなれば依然として目次の不具合を改善してくれないHagoromoを棄ててPagesに乗り換える。epub制作環境は劇的によくなる。あと五日でわかることだ。あまり期待せずに待とうと思う。


(もり まさひこ、1975年6月18日 -)著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、藤井太洋氏、十市社氏らによる指導を受けた『悪魔とドライヴ』が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。最新作は『ぼっちの帝国』。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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