D.I.Y.出版日誌

連載第141回: 人格OverDriveが選ぶ2018年上半期Best20

アバター画像書いた人: 杜 昌彦
2018.
07.04Wed

人格OverDriveが選ぶ2018年上半期Best20

昨年の暮れに一年分を Best50 でやったら記事が長くなりすぎたので今年は上半期下半期に分けることにした本じゃなく音楽の話です普通は 20 位からはじめて最後に 1 位を紹介するものだろうけれどもそういう記事って 1 位にたどり着く前に飽きるんだよもったいぶらずに最初からいちばんいいやつを教えろと思うなので 1 位から

1 位 : Forth Wanderers “Forth Wanderers”

文句なしに 1 位最高

2 位 : Camp Cope “How to Socialise & Make Friends”

正統派アメリカンロックという感じなんだけど確かオーストラリアのバンドこういう音が大好きです

3 位 : Car Seat Headrest “Twin Fantasy”

あれっ新譜だっけ? と思ったら初期の自主制作盤か何かの再録らしいよく知らないけどすごくよかった

4 位 : The Limi ñ anas “Shadow People”

Stooges をバックバンドに従えた Serge Gainsbourg といった感じ超かっこい確か Anton Newcombe がプロデュースしたとかそういうんだったと思う

5 位 : Father John Misty “God’s Favorite Customer”

このひとは YouTube でおすすめされて知ったFleet Foxes のドラムだったひとらしい前作もよかったけれどこっちのがもっといいジャケットがブレードランナーの続編に出てくる人みたい

6 位 : Isolation Berlin “Vergifte dich”

確かドイツのバンドだったと思うジャケットもなんかいいどことなくへんてこな癖があってそこが好き

7 位 : COSBY “Milestone”

シンセポップというのかなエレクトロというのかなむかしはユーロといったような気がするドイツのバンド紅一点のボーカルは決め顔のアー写だとふつうだけれど動画で見ると表情がすごくかわいい

8 位 : The Brian Jonestown Massacre “Something Else”

言わずと知れた大御所一年くらい前から YouTube で成立過程をリアルタイムで見せてもらっていてリリース盤が待ちきれなかった今年中にもう一枚出るはずなんで愉しみにしてます

9 位 : Tess Parks “Right On”

EP じゃなくアルバムだったら 1 位YouTube にはもっと音源が上がってたような気がするんだけどなぁAnton Newcombe 御大プロデュースルー・リードにとってのニコゲンスブールにとってのバーキン傑作

10 位 : Melody’s Echo Camber “Bon Voyage”

二年前に出るはずだったアルバム完成していたけれども深刻な交通事故にあって発売が延期されていた注目の新人だったのに志半ばで岡崎京子みたいになっちゃうのかな⋯⋯とすごく心配していた復帰できたようでよかった

11 位 : Middle Kids “Lost Friends”

正直よく知らないけれども EP がよかったのでアルバムが出るのを愉しみにしていたたぶんオーストラリアのバンドよい

12 位 : The Record Company “All Of This Life”

まったく知らないバンドなんだけどずっとむかしに登録した何かのニュースレターで紹介されてSpotify で聴いてみたらすごいよかったブルージーなアメリカンロックこれでいいんだよこういうのがいいんだよと嬉しくなる

13 位 : Editors “Violence”

もう十五年もやってるんですねわりとファンです期待を裏切らない佳作

14 位 : Rhye “Blood”

なんか変に冷たい印象の音楽でよくわからないけれど好きです

15 位 : Spiral Stairs “The Real Feel”

Pavement のギタリストなのねSpotify のおすすめを信じて大正解Pavement そもそも名前しか知らない聴いてみようかな

16 位 : Natalie Prass “The Future and The Past”

Matthew E. White が好きなんですよあの尊師みたいな見てくれの兄ちゃんね彼のプロデュースだからと思ってそういう音を捜すつもりで聴いたら結構よかった別にむりに好きにならなくてもいいんですけどね

17 位 : Computer Magic “Danz”

キューピーの CM の頃からファン日本でだけ有名だと本人も認めている最近のアー写が微妙にお色気路線なのが気になる個人的にそういうのは求めてないというか親戚の子のそういうインスタを偶然見てしまったような気まずい気分になる余計なお世話だよなすみません

18 位 : John Coltrane “The Lost Album”

発掘作が出ると聴いてすごく楽しみだったし裏切られなかった

19 位 : Jimi Hendrix “Both Sides of the Sky”

これも愉しみにしていた悪いわけがない

20 位 : Miles Davis & John Coltrane “The Final Tour: THe Bootleg Series, Vol. 6”

これもジャズは新しいのを聴くこともあるんですけどどうしても古いのばかり聴いてしまいます

とりあえず上半期は以上です

人格OverDriveが選ぶ2018年下半期Best20


(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。

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