ニコルソン・ベイカー

1957年1月7日-
米国の作家。登場人物や語り手の「意識の流れ」をきわめて微視的に描く。また、のぞきや暗殺計画といった挑発的な主題を扱うことも多い。ノンフィクション作品「Double Fold: Libraries and the Assault on Paper」で全米批評家協会賞を受賞。

フェルマータ

Hで愉快な電話小説『もしもし』と、極微的身の回り品考察小説『中二階』で読者の腹をよじらせた著者が、今度はどんな手で面白がらせてくれるのかと思えば、なんとこれが、時間を止めて女性の服を脱がせる特技をもつ男の自伝(!?)である。もちろんあの桁外れの想像力と微細な描写も健在。