私の男
ISBN: 9784163264301

私の男

私は腐野花(くさりの・はな)。着慣れない安いスーツを身に纏ってもどこか優雅で惨めで、落ちぶれた貴族のようなこの男の名は淳悟(じゅんご)。私の男、そして私の養父だ。突然、孤児となった十歳の私を、二十五歳の淳悟が引き取り、海のみえる小さな街で私たちは親子となった。物語は、アルバムを逆からめくるように、花の結婚から二人の過去へと遡ってゆく。空虚を抱え、愛に飢えた親子が冒した禁忌、許されない愛と性の日々を、圧倒的な筆力で描く直木賞受賞作。

¥ 1,178
文藝春秋(単行本: 2007-10-30)
※価格は表示された時点のものであり、変更される場合があります。商品の販売においては、購入の時点でAmazon.co.jpに表示されている価格の情報が適用されます。

著者:桜庭一樹

(1971年7月26日 - )『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が高い評価を受け、『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。08年『私の男』で第138回直木賞受賞。

桜庭一樹の本
2017.
09.11Mon

私の男

映画版は際物アイドル女優のイメージビデオにすぎず、性的虐待を美化していますが、原作は犯罪あるいは呪いとして書いています。破滅的で陰鬱なノワール。恋は呪いでありときとして暴力による洗脳なのかもしれません。人間の感情は白黒つけられず、そう簡単に名付けられません。なんであれ害のあるものからは離れるべきだと思います。どんなに後ろめたくても。


(もり まさひこ、1975年6月18日 -)著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、藤井太洋氏、十市社氏らによる指導を受けた『悪魔とドライヴ』が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。最新作は『ぼっちの帝国』。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
amazon

似ている本