ムーン・パレス
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ムーン・パレス

人類がはじめて月を歩いた夏だった。父を知らず、母とも死別した僕は、唯一の血縁だった伯父を失う。彼は僕と世界を結ぶ絆だった。僕は絶望のあまり、人生を放棄しはじめた。やがて生活費も尽き、餓死寸前のところを友人に救われた。体力が回復すると、僕は奇妙な仕事を見つけた。その依頼を遂行するうちに、偶然にも僕は自らの家系の謎にたどりついた……。深い余韻が胸に残る絶品の青春小説。


¥1,100
新潮社 1997年, 文庫 532頁
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読んだ人:杜 昌彦

ムーン・パレス

手にしたのは学生時代でしたねルー・リードがきっかけでした映画ブルー・イン・ザ・フェイスでの彼の魅力ときたらあんな楽しい作品にかかわった作家ってどんなんだろうと思ったのでした。 「語り=騙りの魅力で押してくる文体に強い印象を受けましたルー・リードもそうですがオースターもチャンドラーの愛読者だったとあとになって知りましたなんでも掘り下げていくとつながってくるものですね近年の作品が老いと死を主題にしているのが気がかりです長生きしてくださいよオースターはおもしろい作品とダウナーで退屈な作品を交互に書くんですがこれはおもしろい側の彼ですこれ以前の作品には関心がありませんニューヨーク三部作は星新一を読んでいなければそこそこ愉しめたかも

(2017年09月07日)

(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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ポール・オースター
1947年2月3日 - 2024年4月30日

米国の作家・詩人・映画監督。彼の作品はニューヨーク、特にブルックリンを土台にしている。1993年、『リヴァイアサン』によってフランス・メディシス賞の外国小説部門賞を受賞した。