ムッシュ・マロセーヌ
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ムッシュ・マロセーヌ

フランスで70万部超のベストセラー
 主人公バンジャマン・マロセーヌはパリの下町っ子で元デパートの「品質管理係」(実はクレーマー対応係)。出版社へ転職したものの、ここでも仕事の実態は「持ち込み原稿のお断り係」(名ばかり管理職)。家へ帰れば、母親は男と駆け落ちしては妊婦になって帰宅し、赤ん坊を彼に押しつけるとまた出奔。父親のぜんぶ違う弟妹ひと山を扶養家族にかかえ、どこへ行っても損な役回り–のはずが、弟妹には慕われ、友人や同僚にも恵まれ、美人の恋人までできて人間関係は上々。毎度血なまぐさい事件に巻き込まれはするものの、けっこう幸せな毎日を送っていた。
 そんな彼にも、ついに恋人から妊娠の知らせが。こんな冴えない自分に父親になる資格があるのか悩むマロセーヌ。ただでさえ家族は、友人たちを地上げや差し押さえから救うためにてんやわんやなのに。そこへ、恋人の家族ぐるみの友人で映画界の大立者から、遺産相続の話が舞い込んできた。だがそれをきっかけに、連続殺人犯の濡れ衣をきせられることになろうとは……。マロセーヌ、絶体絶命!シリーズ最終巻。


¥3,850
白水社 2008年, 単行本 486頁
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読んだ人:杜 昌彦

ムッシュ・マロセーヌ

もっと読みたかったのに完結しちゃうしなんとなくモヤッとする話だしで残念な思いをしたのを憶えています主人公の妹に対する感情が溺愛というには過剰に性的すぎる感じがして受け入れがたかったせいもあります一作目二作目の感じで長くつづいたらよかったのに

(2017年09月07日)

(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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ダニエル・ペナック
1944年 -

モロッコのカサブランカ生まれ。本名はダニエル・ペナッキオニ。リセの教師をしながら作家活動をしていたが、1995年以降作家に専念。児童文学作家としてデビューしたが、1985年に発表した『人喰い鬼のお愉しみ』がベストセラーになってから推理小説も書くようになった。

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