マイクル・コナリー

1956年7月21日-
米国の探偵・犯罪小説家・テレビ脚本家。3年間の犯罪記者経験の後、刑事ヒエロニムス(ハリー)・ボッシュを主人公とした小説を書き始める。1992年『ナイトホークス』でエドガー賞処女長編賞を受賞。2003-2004年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)の会長を務めた。テレビドラマ「BOSCH/ボッシュ」ではプロデューサーを務め、複数のエピソードの脚本を書いている。

ナイトホークス

ブラック・エコー。地下に張り巡るトンネルの暗闇の中、湿った空虚さの中にこだまする自分の息を兵士たちはこう呼んだ…。パイプの中で死体で発見された、かつての戦友メドーズ。未だヴェトナム戦争の悪夢に悩まされ、眠れぬ夜を過ごす刑事ボッシュにとっては、20年前の悪夢が蘇る。事故死の処理に割り切れなさを感じ捜査を強行したボッシュ。だが、意外にもFBIが介入。メドーズは、未解決の銀行強盗事件の有力容疑者だった。孤独でタフな刑事の孤立無援の捜査と、哀しく意外な真相をクールに描く長編ハードボイルド。