リトル・シスター

リトル・シスター

「行方不明の兄オリンを探してほしい」私立探偵フィリップ・マーロウの事務所を訪れたオーファメイと名乗る若い娘は、二十ドルを握りしめてそう告げた。マーロウは娘のいわくありげな態度に惹かれて依頼を引き受ける。しかし、調査をはじめた彼の行く先々で、アイスピックで首のうしろをひと刺しされた死体が…。謎が謎を呼ぶ殺人事件は、やがてマーロウを欲望渦巻くハリウッドの裏通りへと誘う。『かわいい女』新訳版。

¥ 1,037
早川書房
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著者:レイモンド・チャンドラー

(1888年7月23日 - 1959年3月26日)1932年、大恐慌で石油会社の職を失い、翌年『ブラック・マスク』誌にて短篇「ゆすり屋は撃たない」でデビュー。1939年には処女長篇『大いなる眠り』を発表。1953年『ロング・グッドバイ』でMWA最優秀長篇賞を受賞。1959年没。享年70。

レイモンド・チャンドラーの本
2017.
09.05Tue

リトル・シスター

困った翻訳ですよねこれは。たしかに旧訳のおかしい点、きょうだいの年齢上下とか、は修正されているんです。だからこっちのほうが清水訳よりいいよとは、残念ながらいえない。ぜったいこれ趣味に走ってるでしょ。たしかに軽佻浮薄、シリーズ中もっともおちゃらけた喜劇ではあるんです。でもそれはハリウッド映画産業への辛辣な皮肉だったわけでしょう。それがいっさい伝わらない。拳銃片手に金髪へ軽口を叩くトレンチコートと帽子の探偵、みたいなおふざけスタイルに執着でもあるんでしょうか。愛情は感じられるけど、でもこれはないと思いました。なんでしょうかね、ひとつひとつの文章はちゃんと訳されてるように思うんですけど(英語が読めないので単なる印象)。口調とかいいまわしとかですかね。なんかふにゃふにゃしてるんですよ。佐々木マキさんの描く人物の手足のように。ちなみに大好きなルー・リードにはリトル・シスターって名曲があるです。この本とは関係ないけど胸を打つ歌詞ですよ。


(もり まさひこ、1975年6月18日 -)著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、藤井太洋氏、十市社氏らによる指導を受けた『悪魔とドライヴ』が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。最新作は『逆さの月』。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。最新恋愛小説『ぼっちの帝国』連載中。
ぼっちの帝国

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