大傑作だったんですけどねぇ。 これ一作きりで消えました。 映画化の話も立ち消え。 邦題と装幀がひどいとは思っていましたが、 本国でも不遇だったんでしょうね。 ニューヨークタイムズにも書評が出たのに。 「大型新人のデビュー作、 映画化決定」 なる煽り文句がなんとも切ない。 原題は 「Like a Hole in the Head」、 「お呼びじゃない」 「あんたなんか要らない」 といった意味でしょうか。 ジェイムズ・ハドリー・チェイスにもおなじ書名の作品があるみたいですね。 これだけの傑作を書いていても市場からまったく必要とされないとは。 そういうもんなんでしょうか。
ASIN: 4309203434
ガール・クレイジー
by: ジェン・バンブリィ
ふとしたことから、貴重な古本を手にしたジル。すぐに売りとばして中古バイクを買った彼女だが、それがあらゆるトラブルの始まりだった。かくして24時間以内に本を取り戻さなければならなくなった彼女の前に本を狙う奇妙な輩が次々と現れ、ジルのタフな旅は続く…タランティーノ世代によるキュートなハードボイルド。
¥198
河出書房新社 2000年, 単行本 341頁
特集: 探偵たち, オールタイム・ベスト50
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読んだ人:杜 昌彦
(2018年03月01日)
(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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