暈

1980年代のカリフォルニア州、インペリアル群に住む自堕落なヒッピー崩れ、ジェイク・キニスキーによる正気と陽気と狂気の冒険。物語はポップ・ミュージック、映画、古典文学、探偵小説、怪奇事件をモチーフに展開される!

¥ 500
出版社:ロクス・ソルス
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著者:イシュマエル・ノヴォーク

『ロクス・ソルス』という同人小説サークルで活動しています。それから、ジャズピアノの演奏活動をしています。気が向くと絵を描いたりします。

イシュマエル・ノヴォークの本

フォークナー賞作家イシュマエル・ノヴォークによる私立探偵小説ジェイク・キニスキーものの長編第一作。ということであるらしい。『LAヴァイス』のラリー・スポーテッロを思わせるヒッピー崩れの探偵(本人にその自覚はなさそうだが)ジェイクは謎めいた女から調査を依頼される。『暈』で有名なフォークナー賞作家イシュマエル・ノヴォークを探してくれというのだ。つまりはデレク・ハートフィールドめいたメタフィクション的入れ子構造がエルモア・レナード風の陽気に乾いた調子で語られるわけで、ひとをくったことに(『淡い焰』みたいに!)「翻訳者によるあとがき」や脚注、奥付までもが作中世界の一部なんである。行き着く先はオースター『幽霊たち』を思わせ、読後感は村上春樹のデビュー作のようだ。それも村上春樹が書きたくても書けなかったであろう『風の歌を聴け』だ。惜しむらくは短すぎる。もっとこの世界でジェイクと過ごしたかった。続編もあるとの噂。楽しみだ。


(もり まさひこ、1975年6月18日 -)著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、藤井太洋氏、十市社氏らによる指導を受けた『悪魔とドライヴ』が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。最新作は『ぼっちの帝国』。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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