ジュリアン・バーンズ

1946年1月19日 -
英国の小説家。ポストモダン的と評される作風で、現代英国の代表的作家の一人として活躍している。『終わりの感覚』で2011年のブッカー賞受賞。ダン・カヴァナという筆名でミステリー小説も執筆している。

終わりの感覚

穏やかな引退生活を送る男のもとに、見知らぬ弁護士から手紙が届く。日記と500ポンドをあなたに遺した女性がいると。記憶をたどるうち、その人が学生時代の恋人ベロニカの母親だったことを思い出す。託されたのは、高校時代の親友でケンブリッジ在学中に自殺したエイドリアンの日記。別れたあとベロニカは、彼の恋人となっていた。だがなぜ、その日記が母親のところに?―ウィットあふれる優美な文章。衝撃的エンディング。記憶と時間をめぐるサスペンスフルな中篇小説。2011年度ブッカー賞受賞作。