ジョン・ケネディ・トゥール
1937年12月17日 – 1969年3月26日
米国の作家。1961年、軍隊でスペイン語話者に英語を教える傍ら『愚か者同盟』を執筆し、除隊後ニューオーリンズに戻り完成させる。出版に至らず、1969年、旅行中に自死。母テルマが作家ウォーカー・パーシーのもとに原稿を持ち込んだことがきっかけで1980年に刊行。翌年にピュリツァー賞を受賞し、全世界で200万部超のベストセラーとなった。
愚か者同盟
1960年代ニューオーリンズ。肥満の30歳無職イグネイシャスは、母が車で他人の家に突っ込んで多額の借金をこさえ、その返済のためしぶしぶ就活を始める。潰れかけのアパレル工場、次いで零細ホットドッグ移動販売業者で職を得るが、仕事を放り出してデモを扇動したり、ホットドッグをつまみ食いした挙句に他人に屋台を押し付けて映画に出かけたりするなど、好き勝手やり放題。警察に追われるようになったイグネイシャスは、一癖も二癖もある奇人変人たちを巻き込んだり巻き込まれたりしながら逃亡劇を繰り広げ、ニューオーリンズの街に大騒動を巻き起こす――!!! デヴィッド・ボウイも愛読した、全世界200万部超のロングセラー&1981年度ピュリツァー賞受賞作。