この本が出ると聞いたときは嬉しかったよね。 大好きなピンチョンが大好きな私立探偵小説を書いてくれたわけだからさ。 村上春樹が 『長いお別れ』 を訳してると知ったときと同じくらい嬉しかった。 最高だよ。 チャンドラーの作法に忠実なのにも驚かされた。 考えてみればピンチョンのへんてこなユーモアはチャンドラーに似てるかも。 『競売ナンバー 49 の叫び』 でインターネットを予言した彼が ARPANET に言及したのもおもしろかった。 映画版もよかったよ。 イメージ通りだったね。
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アヴァンポップ世界のチャンドラー
読んだ人:杜 昌彦
(2017年08月31日)
(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。