オンブレ
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オンブレ

アリゾナの荒野を行く七人を乗せた駅馬車──御者メンデスとその部下アレン、十七歳の娘マクラレン、インディアン管理官フェイヴァー夫妻、無頼漢のブレイデン、そして「男」の異名を持つジョン・ラッセル。浅黒い顔に淡いブルーの瞳、幼少期をアパッチに育てられた伝説の男と悪党たちが灼熱の荒野で息詰まる死闘を繰り広げる。レナードの初期傑作二作品を、村上春樹が痛快無比に翻訳!


¥605
新潮社 2018年, 文庫 309頁
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読んだ人:杜 昌彦

オンブレ

どれを読んでもはずれのない作家だし好きな翻訳家なので楽しみにしていたびっくりするほどつまらなかったレナードの小説に期待するのはすっとぼけたユーモアだこの本にはそれがない併録された短編にはややその萌芽が見られて悪くなかったけれどひとに薦めるほどではないうまくできているとは思うでもそれだけじゃ読む意味が感じられないもうちょっと何かほしいんだよなぁもしこれが新人賞の応募作で自分が下読みだったならよく調べたね上手だねと醒めた感じで一次は通すけれど二次では何も考えずに落とすと思うあの巨匠にもこんな時期があったんだなぁと思ったけれど勇気づけられたり感慨に浸ったりするほどでもない単に退屈な読書だったいちおう最後まで読んだ自分を褒めたい

(2018年05月25日)

(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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エルモア・レナード
1925年10月11日 - 2013年8月20日

米国の作家。生々しい口語表現と独特のユーモア、活き活きとした人物造形の犯罪小説で知られる。1984年、『ラブラバ』でエドガー賞最優秀長篇賞。1991年にはMaximum Bobで第一回ハメット賞を受賞、1992年にはアメリカ探偵作家クラブ巨匠賞を受賞した。

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