オンブレ
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オンブレ

アリゾナの荒野を行く七人を乗せた駅馬車──御者メンデスとその部下アレン、十七歳の娘マクラレン、インディアン管理官フェイヴァー夫妻、無頼漢のブレイデン、そして「男」の異名を持つジョン・ラッセル。浅黒い顔に淡いブルーの瞳、幼少期をアパッチに育てられた伝説の男と悪党たちが灼熱の荒野で息詰まる死闘を繰り広げる。レナードの初期傑作二作品を、村上春樹が痛快無比に翻訳!

著者:エルモア・レナード

(1925年10月11日 - 2013年8月20日)米国の作家。生々しい口語表現と独特のユーモア、活き活きとした人物造形の犯罪小説で知られる。1984年、『ラブラバ』でエドガー賞最優秀長篇賞。1991年にはMaximum Bobで第一回ハメット賞を受賞、1992年にはアメリカ探偵作家クラブ巨匠賞を受賞した。

エルモア・レナードの本
2018.
05.25Fri

オンブレ

どれを読んでもはずれのない作家だし、好きな翻訳家なので楽しみにしていた。びっくりするほどつまらなかった。レナードの小説に期待するのはすっとぼけたユーモアだ。この本にはそれがない。併録された短編にはややその萌芽が見られて悪くなかったけれど、ひとに薦めるほどではない。うまくできているとは思う。でもそれだけじゃ読む意味が感じられない。もうちょっと何かほしいんだよなぁ。もしこれが新人賞の応募作で、自分が下読みだったなら、よく調べたね、上手だね、と醒めた感じで一次は通すけれど二次では何も考えずに落とすと思う。あの巨匠にもこんな時期があったんだなぁと思ったけれど、勇気づけられたり感慨に浸ったりするほどでもない。単に退屈な読書だった。いちおう最後まで読んだ自分を褒めたい。


杜 昌彦

(もり まさひこ、1975年6月18日 -)著者、出版者。硬質な文体と独創的な物語で知られる。作風はアヴァン・ポップ、スリップストリーム、スペキュレイティブ・フィクションに分類される。2010年から別名義で活動。2013年日本電子出版協会(JEPA )主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、藤井太洋氏、十市社氏らによる指導を受けた『悪魔とドライヴ』が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。