おれもまさにこんな子ども時代でした。 他人とは思えない。 原題の 『ライ麦パンの上のハム』 は 『ライ麦畑』 を想定してもいるだろうし、 ライ麦パンにハムをはさんで喰ってた時代の話、 という程度の意味でもあるんじゃないかな。 ほかの書名も 『郵便屋』 (郵便局勤務時代の話) とかだし。
ASIN: 4309461913
くそったれ!少年時代
by: チャールズ・ブコウスキー
わたしはみんなが嫌いだった。学校に友だちは一人もいなかったし、欲しいとも思わなかった。1930年代、ロサンジェルス。大恐慌に見舞われ失業者があふれる下町を舞台に、少年ハンクのハードでパンクな青春を描く。父親の虐待に対する激しい怒り、容貌への強烈な劣等感に苛まれながら多感な思春期を送った著者の自伝的長編。『詩人と女たち』の後、「この時代に辿り着くには時間がかかった。わたしはただタイプライターの前に座ってじっと待った」、そして一気に書き上げられた最高傑作。
¥544
河出書房新社 2010年, ペーパーバック 435頁
※価格はこのページが表示された時点での価格であり、変更される場合があります。商品の販売においては、購入の時点で Amazon.co.jp に表示されている価格の情報が適用されます。
読んだ人:杜 昌彦
(2017年09月05日)
(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
『くそったれ!少年時代』の次にはこれを読め!