杜 昌彦

D.I.Y.出版日誌

連載第49回: ここではない場所へ

書いた人: 杜 昌彦, タグ:
2017.
05.28Sun

ここではない場所へ

前回 twitter のアカウント認証を申請したらリジェクトされるまで数ヶ月かかりましたちょっと改善すればいけるんじゃないかと考えまいにち欠かさず無難そうなツイートをした上で申請してみたのだけれどもだめでしたどうやら申請した直後にリジェクトのメールが届いていたようですふだん確認していないメールアドレスなので気づくのが遅れました前回が数ヶ月今度は一瞬だった理由がわかりません前回は埋め込みタイムラインをトップページから外した直後にリジェクトのメールが届きました埋め込みタイムラインを使っていれば評価は違ったでしょうかあるいは一度リジェクトされたらハードルがあがるのかもしれませんtwitter は一般的にウェブ上での影響力を重視していて利用者の人権侵害に対する苦情も苦情の背後に数多くのフォロワーがついてさえいれば筋が通っていようがいまいが受け付けるし少なければどんなに深刻な暴力であってもリジェクトしますアカウント認証についてはフォロワー数はまったく関係ないといわれますがウェブ上でどれだけ重要視されているかは査定項目に入っているでしょうウェブ上での重要度を示す URL を五つ提示するよう求められることからも明らかですFacebookページのアカウント認証が容易であった時期にまずそちらを取得しておきその URL を提示していれば多少は評価が変わったかもしれませんいずれにしてもこれ以上の努力はむだのようです

このサイトは現在の方向性としては完成形に近いと思いますけれどももっとミニマルな個人メディアの形式にしてもいいような気がしてきました具体的にいえば Social Articles を使いBuddyPress のプロフィールページを軸にしてそこからタイムラインなりブログ記事なりを読みに行けるようにしたい固定ページは自著紹介にとどめて本の紹介ページは廃止しようかとも思います。 「似ている本というつながりを見せるやり方はまちがってはいなかったはずです検索流入も皆無ではありませんでした長期的にはそれで自著へ誘導することもできたかもしれませんあるいはずっとつづけていれば効果が出るのかもしれないとも思いますしかしかかる手間に較べて得られる満足感は多くありませんおそらく意図はだれにも伝わりませんでした。 「似ている本を廃止すると検索流入の道が途絶えるし読書の文脈を提示するすべもなくなります一方で現状ではあくまで読書のつながりを示しているつもりではあるのだけれども独立出版レーベルをうたいながらまったく無関係の本を載せているようにも見られかねませんであればいっそ自著にだけ絞って見せたほうがいいような気もします

人格OverDriveで ISBN を取得したのは失敗でした英語名がしっくりこないし出版社名としてあまりよくありませんサーバを移転するついでにドメインも出版社名も変えようかと考えましたこれまでに出版したものをすべて絶版にして筆名も⋯⋯とさえ考えますしかし出版社名を改めるならもう一度 ISBN を取り直す必要が生じます十万も自費出版に注ぎ込むのはさすがに頭が悪すぎるひと晩悩んでロゴまで試作したあげく現行のままでいくことにしましたドメインだけは最後まで悩みましたpersonality-overdrive.pub とか personality-od.pub とかいうドメインも考えましたが長すぎますいっそ開き直って現在のドメインでヘリマルドットコムを名乗ることも考えました手塚治虫風の書体でロゴをデザインして⋯⋯うん悪くないぞなどと空想しましたが出版社名にはなり得ないのでやめました出版社名としては変ですがいまのもの以上に自分をいいあらわす言葉は思いつきませんしドメインも単純明快で力強いほうがいいと考えなおしました99冊分の ISBN も残っていることだしいったんはじめたからには当分つづけますサイトのつくりを簡略化するかどうかは慌てて結論を出さないことにしました


(1975年6月18日 -)著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『悪魔とドライヴ』が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。最新作は『ぼっちの帝国』。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
ぼっち広告