ジョージ・アレック・エフィンジャー

1947年1月10日 - 2002年4月27日
米国の小説家。デビュー作から評価が高くネビュラ賞、ヒューゴー賞、ジョン・W・キャンベル新人賞の候補となる。健康保険に加入していなかったため持病の治療で支払いが滞った。エフィンジャー医療基金などの助けにより病院の訴訟は取り下げられた。

重力が衰えると

おれの名はマリード。アラブの犯罪都市ブーダイーンの一匹狼。小づかい稼ぎに探偵仕事も引きうける。今日もロシア人の男から、行方不明の息子を捜せという依頼。それなのに、依頼人が目の前で撃ち殺されちまった!おまけになじみの性転換娼婦の失踪をきっかけに、血まなぐさい風が吹いてきた。街の秩序を脅かす犯人をつかまえなければ、おれも死人の仲間入りか。顔役に命じられて調査に乗りだしたものの、脳みそを改造した敵は、あっさりしっぽを出しちゃくれない。…実力派作家が近未来イスラーム世界を舞台に描く電脳ハードボイルドSF。