DV を純愛と取り違える種類の価値観で書かれた本です。 おれら有色人種はくそみそですよ。 臭いでわかったとかいわれちゃう。 差別に閉じ込められた女や有色人種が逃れようともがく話です。 結末は白人男性の圧倒的大勝利。 搾取を感傷に取り違えてたそがれちゃう。 そういう世界で助手志願の若い女はちょっとおもしろいですね。 元気な感じがする。 翻訳はいいです。 『長いお別れ』 もそうですが、 清水訳で 20 回読まなきゃわからなかったことが一度でわかる。 ほかにも考えたことはあって Amazon のレビューに書いたりもしましたがレビューは数年前に消したし何書いたか忘れちゃいました。 行動派探偵小説のプロットはこれが基礎です。 そういう意味ではまた読み返してもいいな。
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黄昏れんなよ、探偵
読んだ人:杜 昌彦
(2017年09月05日)
(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
『さよなら、愛しい人』の次にはこれを読め!