さよなら、愛しい人
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さよなら、愛しい人

刑務所から出所したばかりの大男へら鹿マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探して黒人街にやってきた。しかし女は見つからず激情に駆られたマロイは酒場で殺人を犯してしまう。現場に偶然居合わせた私立探偵フィリップ・マーロウは、行方をくらました大男を追って、ロサンジェルスの街を彷徨うが…。村上春樹の新訳で贈る、チャンドラーの傑作長篇。


¥1,364
早川書房 2011年, 文庫 477頁
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黄昏れんなよ、探偵

読んだ人:杜 昌彦

さよなら、愛しい人

DV を純愛と取り違える種類の価値観で書かれた本ですおれら有色人種はくそみそですよ臭いでわかったとかいわれちゃう差別に閉じ込められた女や有色人種が逃れようともがく話です結末は白人男性の圧倒的大勝利搾取を感傷に取り違えてたそがれちゃうそういう世界で助手志願の若い女はちょっとおもしろいですね元気な感じがする翻訳はいいです。 『長いお別れもそうですが清水訳で 20 回読まなきゃわからなかったことが一度でわかるほかにも考えたことはあって Amazon のレビューに書いたりもしましたがレビューは数年前に消したし何書いたか忘れちゃいました行動派探偵小説のプロットはこれが基礎ですそういう意味ではまた読み返してもいいな

(2017年09月05日)

(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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レイモンド・チャンドラー
1888年7月23日 - 1959年3月26日

1932年、大恐慌で石油会社の職を失い、翌年『ブラック・マスク』誌にて短篇「ゆすり屋は撃たない」でデビュー。1939年には処女長篇『大いなる眠り』を発表。1953年『ロング・グッドバイ』でMWA最優秀長篇賞を受賞。1959年没。享年70。