成鵜 快

てのひらにディスコ

Step 1: 夢の赤ちゃん生活

成鵜 快絵と文: 成鵜 快, 投稿日時: 2021.01.20
鵜呑み禁止
「鵜呑み禁止」

 私は赤ちゃんになりたい。
 いや、実際に赤ちゃんというものに戻りたいという訳では無い。
 赤ちゃんのような生活をしたい。
 毎日ご飯を食べて好きなだけ寝てトイレに行くだけの生活。
 そして、気が向いた時にしたい勉強を、したいだけいつまでしていてもいい。誰にも何も言われない。
 甘い。喉がやけるほど甘い。長崎名物桃カステラより甘い生活。
 そんな甘々シュガーにコーティングされた毎日を送るためには、何歳までにいくら稼いでいればいいのだろうか? いくらあれば何年赤ちゃんでいられるのだろうか?
 私は計算が好きなので試算してみよう。
 例えば将来会計士になるとする。
 会計士の平均年収を約一千万円と考える。
 赤ちゃん生活を送るには年に食費が六〇万円、光熱費が一四万五千円、家事代行が一三〇〇万円、家賃が一二〇万円、趣味(教材費、本、ゲーム、音楽映画などのサブスク)三八〇万円だとすると年に大体二千万円。
 二年で赤ちゃん生活一年分稼げる。会計士として働き出すのが二四歳だと仮定して、死ぬのは八〇歳と仮定する。(私の想像の中の私はいつも長生きだ)その間五七年。さあ、さてどう割り振りしようか?
 二四歳から六二歳まで働けば、後の一九年間赤ちゃん生活を満喫出来る計算になる。
 しかし、年収からは生活費も払わなければいけないし、課税だってされる。
 大人で生まれて子供で死ぬ。
 リアルベンジャミンバトンは夢物語でしかないのだろうか? 教えて、フィッツジェラルド!


計算とポテトが好きな14歳。手のひらのディスコで今日も踊る。
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