夏の闇
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夏の

ヴェトナム戦争で信ずべき自己を見失った主人公は、ただひたすら眠り、貪欲に食い、繰返し性に溺れる嫌悪の日々をおくる……が、ある朝、女と別れ、ヴェトナムの戦場に回帰する。“徒労、倦怠、焦躁と殺戮”という暗く抜け道のない現代にあって、精神的混迷に灯を探し求め、絶望の淵にあえぐ現代人の《魂の地獄と救済》を描き、著者自らが第二の処女作とする純文学長編。


¥649
新潮社 1983年, ペーパーバック 304頁
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読んだ人:杜 昌彦

夏の闇

開高健はほかにも何冊か読んだけどこれがいちばんだった死のにおいがする

(2017年09月07日)

(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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開高健
1930年12月30日 - 1989年12月9日

1958年芥川賞。1968年毎日出版文化賞。1979年川端康成文学賞。1981年菊池寛賞。1987年日本文学大賞。1964年、朝日新聞社臨時特派員としてベトナムから生還。総勢200名で残ったのは17名だった。1989年食道癌の手術後、食道腫瘍に肺炎を併発し死去。