うへ

大人って歯も上手く磨けない

子供の頃よく親に「きちんと歯を磨きなさい」「虫歯になるよ」と、口酸っぱく言われていた。
大人になっていま思うのは、「大人だって虫歯になるじゃん!」ということだった。

歯医者さんは子供にとっての「恐怖の象徴」のようなイメージがあるけど、本当は大人だって怖いんだってこと。
歯の磨き方を習っても、磨き残しがあると言われること。

大人って歯も上手く磨けない。
私たちは取り繕うことばかり上手くなっていく。
ほんとうはまだ、子供の心がそこにあるのに。

第9話: 叔父とのドライブ

 私が既に不登校児となっていた小学五年生の頃。当時、父親は仕事の都合で単身沖縄へ、母と姉と私の三人家族とローン返済の終わっていない一軒家を残して赴任していた。

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第8話: 母は今日もドアノブを拭く

 深夜一時半。大抵この時間になると、母は長いうたた寝から目を覚まし、風呂の追い焚きのボタンを押す。

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第7話: 逃亡

 今日のハイライト。
 初めて立ち寄った近所の小さなカフェで、アイスコーヒーを飲んでいた。

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第6話: デリヘル先輩

 「ここも空いてないっすね~」
 三つ下の後輩はそう言うなり、続けざまにこうも言った。

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第5話: 歯抜け疣小僧(後編)

 「うーん、疣ですな、こりゃ」
 定年前といった風情の小太りなその医者は、そういうなり後ろに控えていた看護師にちょいちょいと何かを持ってくるよう合図した。

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第4話: 歯抜け疣小僧(前編)

 あれは七か八くらいの歳だったと記憶する。後部座席に半分寝そべり、三分の一ほど開いた窓からボーボーと入り込む風を額に受けながら、よく晴れ渡った青空と夏を思わせる白い雲を眺め、母親の運転する車に乗っていた。

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第3話: ほんとうは、ほんとうがほんとうにほんとうなのかわからない

 正しさってなんだろう。悪が生まれたから正義が生まれたのだろうか。よくわからない。

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第2話: 明日のバナナ

 何度目かのスヌーズで目を覚まし、「今日はダメそうだなあ…」と、薄らぼんやりした頭で考える。

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第1話: ばかなんじゃなかろうか

 私は仕事中に走っている人間を見かけると、「ばかなんじゃなかろうか」といった感想を持つ癖がある。

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