杜 昌彦

ぼっちの帝国

職と男と家をなくした28歳女子がシェアハウス暮らしのおっさんに恋する話

第1話: 女に歯向かわない職業

世間にすべてを求める女は往々にして世間からも求められるもので、そのような母を見て育った明日香は、彼女のように生きられたらどんなにか楽だったろうといつも思う。

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第2話: ジェリビーンズの雨

好きな男性タレントはいますかと派遣会社の担当者はだしぬけに尋ねた。

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第3話: Bringing It All Back Home

失恋で泣くのは毎度のことだが財布が空になって泣いたのは初めてだった。

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第4話: Rock In This Pocket

大家の言葉はシュメール語の祝詞のように意味をなさなかった。

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第5話: When Heroes Go Down

職と彼氏と部屋を一度に喪う三十路間近の人生がそうそう順調に運ぶはずがない。

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第6話: 変な男

のちにこの経験を他人に理解してもらおうと試みたとき、明日香は何をどう説明しても本質から遠くかけ離れるのを感じた。

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第7話: Your Mother Should Know

進学を口実に家を出るまで明日香は母の気まぐれに振りまわされつづけた。

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第8話: Mother’s Little Helper

何かが起きたのだ。何か信じがたい変化が。夢を見ているかのようだった。

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第9話: Hit The Road Jack

しばらく厄介になる旨を母とその恋人に打ち明けそびれて数日が過ぎた。

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第10話: 明日香とあきら

明日香は玄関の段を上がり、重そうな扉の前に立った。

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