売れるものはすでにだれもが親しんでいるものを劣化させてわかりやすくしたものだ。
やはり八年の重みはそれなりにある。
服や靴はなければ外に出られないから我慢して身につける。小説はそうではない。
野心よりもしたたかな技量で手堅く見せた巻だった。
最終刊から遡って読んだ。途中で記憶にあるエピソードに行き着くはずだった。
『ダンス・ダンス・ダンスール(7)』読了。もんのすごい傑作だった。
ゴミが増えればまともな本は「淘汰」される。そうなれば読書は見向きもされなくなり出版は滅びる。
大人はふつう転ばない。漫画なんて手に取る機会はまずない。
ジャンルで力をつけた著者が計算高くメジャーに打って出た感じ。
話題の新刊めあてに入った本屋さんで、上下巻のその本が二組しかなかったとき、一組は自分用に買うとして、だれかを困らせる用にはあなたなら上巻を買いますか、下巻を買いますか。