用心棒日月抄
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用心棒日月抄

用心棒が赴くところにドラマがある――。故あって人を斬り脱藩。己れの命を危険にさらし、様々な人の楯となって生きる浪人青江又八郎の苛烈な青春。江戸は元禄、巷間を騒がす赤穂浪人の隠れた動きが活発になるにつれ、請け負う仕事はなぜか浅野・吉良両家の争いの周辺に……。凄まじい殺陣の迫力と市井の哀歓あふれる十話。

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著者: 藤沢周平

昭和2(1927)年、鶴岡市に生れる。山形師範学校卒業。48年「暗殺の年輪」で第六十九回直木賞を受賞。平成9(1997)年1月逝去。

藤沢周平の本
2017.
11.16Thu

用心棒日月抄

藤沢周平さんの作品はいつか集中的に読もうと思ってました。Kindle化されてたんですね。楽しみが増えました。うまいなぁ、おもしろいなぁしか感想がないです。全話きっちり楽しませてくれるし、文章もいい。伏線といい山場といい、構成の手際は完璧。アクションも毎回違った趣向で魅せてくれるし、登場人物も魅力的。各話ごとの伏線や山場だけではなく、全体に流れる主題の見せ方、盛り上げ方、まとめ方もうまい。そりゃAmazonのレビュー欄も愛に溢れるってもんです。しいて難癖つけるなら女性の描き方が昭和のサラリーマン向けですね、ほかの作品と較べて。ちょっと「取って付けた感」というか、浮いてる部分がある。技術として求めに応じたんだろうなぁと思いました。用心棒と同じように作家も食べていかねばなりませんからね。藤沢さんの本は何冊か読みましたけど、どれも生活のディテールがちゃんと書かれてるのがいいですね。登場人物のだれもが、日々を暮らしていくためにやらなきゃいけないことをやっていて、それが物語になっている。小説ってそういうものかもしれませんね。


(もり まさひこ、1975年6月18日 -)著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、藤井太洋氏、十市社氏らによる指導を受けた『悪魔とドライヴ』が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。最新作は『ぼっちの帝国』。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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