神秘大通り
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神秘大通り

サーカスのライオンに殺された妹。宣教師とトランスヴェスタイトの愛情深い養父母。怪しい美人母娘を道連れに、作家の感傷旅行はどこへ向かうのか。待望の最新作!


¥2,277
新潮社 2017年, Kindle版 396頁
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著者: ジョン・アーヴィング

(1942年3月2日 - )米国の作家。19世紀的な「物語の復権」を目指し、人間喜劇のような波乱万丈のストーリー展開をもつ作風で知られる。作品の多くは映画化されている。

2017.
08.27Sun

神秘大通り

巨匠のマジックリアリズム小説黒天使ならぬ白と黒の死の聖母メキシコの教会の埃やゴミとともに焼かれる犬が頁のあいだから匂うかのようだ。 『未亡人の一年の頃は綿密に取材した箇所とそうでない部分とがちぐはぐだったりしたけれどもこの本ではそんなことはなかったじつによく練られて無駄がないふたつの時間軸を進みながらも師匠譲りの行ったり来たり時系列の操作は鳴りを潜めて寂しかった主人公が 50代のわりにやたら老けてるのが気にかかった若い頃から憧れだった作家たちがこのところ老いと死を主題に書いているオースターとかそういう時期にさしかかったということなのだろうおれも歳をとったみんな長生きしてほしいそうでないと困る歳をとると大抵のことには動じなくなり情動への執着が薄れる贅肉が削ぎ落ちて淡々と叙述するようになるこの本でも脇役にかんしては彼の面目躍如たる活き活きとした人物描写が光るけれども描写にも筋運びにも無駄がなさ過ぎて肝心の主人公がどんな人物なのかよくわからなかった女たちと運命にふりまわされて空騒ぎしたあげくおっ死んだ老人実年齢は若いのに)、 という印象だけが残った寂しいルー・リードが年老いて癌で死んでからというもの芸のはかなさを思うようになった巨匠よ頼むから死なないでくれおれを置いていかないでくれ化け物みたいにずっとずっと精力的に書きつづけてほしいこの世の終わりまでというか Kindle 版が出てることをいま知ってびびったついにアーヴィングが Kindle で読めるようになったのかついについに嗚呼


(1975年6月18日 -)著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『悪魔とドライヴ』が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。最新作は『ぼっちの帝国』。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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