アン・パチェット
1963年12月2日 -
米国の作家。在学中に初の長編が有名文芸誌「パリス・レビュー」に掲載されるなど、早くから頭角を現す。2002年長編第4作の「ベル・カント」(2001年)でPEN/フォークナー賞、オレンジ賞を受賞。2011年在住するナッシュビルで書店を開業。著書に『密林の夢』など。
ベル・カント
南米のとある小国。副大統領邸では、日本企業の社長ホソカワの誕生パーティが開かれていた。特別ゲストの世界的オペラ歌手ロクサーヌが歌い終えた瞬間、武装したゲリラがなだれ込んでくる。副大統領邸は反政府組織に占拠されてしまったのだ。膠着状態が続くうち、ゲリラと人質の間には奇妙な絆が生まれ、彼らはその状況に幸せすら感じるようになるが…極限状態で生まれる心の交流を描く傑作。オレンジ小説賞、PEN/フォークナー賞受賞作。