アダム・ファウアー
1970年 -
幼い頃、病で視力を失い、少年時代の多くを病院で小説の朗読テープを「濫読」して過ごす。デビュー作『数学的にありえない』は日米独伊ほか16か国あまりで出版されるベストセラーとなり、第1回世界スリラー作家クラブ新人賞を受賞した。
数学的にありえない
破滅寸前の天才数学者ケイン。彼を悩ませる謎の神経失調には大きな秘密があった。それは、世界を根底から揺るがす「能力」の萌芽だったのだ。それを狙い、政府の秘密機関“科学技術研究所”が動き出し、その権力を駆使してケインを追いはじめた。なぜ彼らはケインを追うのか?彼らが狙うケインの「能力」とは何なのか?そして科学者トヴァスキーが進める「研究」の目的とは?執拗な追手から逃れつつ、ケインはその謎に迫ってゆく。いくつもの物語が謎をはらんで一斉に疾走、ここに前代未聞のアイデアを仕込んだジェットコースター・サスペンスが幕を開ける。第1回世界スリラー作家クラブ新人賞受賞作。