ご冗談でしょう? この本も絶版? ぐぐりまくっても在庫のありそうなところがほとんどない。 新潮社のサイトにもない。 書影すらまともな画像がヒットしないってどういうことだよ。 Amazon にもこんな変な書影しかなかった。 つい最近のアーヴィングの、 それもそこそこ出来のいいやつだぞ、 と思ったけどもう二十年も経ってるのか。 そりゃ絶版にもなるわな⋯⋯。 アーヴィングの変節点のひとつかもしれないです。 奇想天外でハイテンションなところと、 よく取材された抑制された筆致の部分とが同居している。 ギャグ漫画に劇画タッチが混在しているような、 変な感じ。 ちょっとちぐはぐな本です。 ハードカバーの装幀、 よかったんだけどなぁ⋯⋯。
ASIN: 4102273085
未亡人の一年
by: ジョン・アーヴィング
1958年、4歳の少女ルースは両親の寝室から聞こえてくる奇妙な音に目覚め、母とアルバイトの少年エディの情事を目撃した。死んだ兄たちの写真が貼り巡らされた家。浮気をくり返す絵本作家の父。悲しみに凍りついた母は、息子たちの写真だけをもって姿を消した。この夏の出来事が幼いルースと16歳のエディの心に残したものは…。20世紀アメリカ文学を代表するベストセラー。
¥1
新潮社 2005年, 文庫 549頁
特集: あなた自身であるために
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読んだ人:杜 昌彦
(2017年09月06日)
(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
『未亡人の一年』の次にはこれを読め!