この本と並行して取材された脚本が、 長いときを経て最新作につながるわけですが、 いやー読んだ当時サイコサスペンスが大流行でね、 驚かされましたねぇ。 やるじゃん巨匠。 と思いました。 ちゃんとミステリなんですよ。 しかも最大の長編。 よく練られてましたねえ構成が。 もちろん登場人物も印象的でしたよ。 結末から遡って書いていく、 という方法論でこの本をよく思い出します。
ASIN: 4102273131
サーカスの息子
by: ジョン・アーヴィング
カナダ在住の医師ファルークは、サーカスの小人の遺伝子を研究するために、時々故郷のボンベイに戻る。そんな彼には、息子同然の俳優ジョン・Dが主演する人気インド映画、「ダー警部」シリーズの覆面脚本家という顔もあった。昨今続発する映画を真似た娼婦殺人事件と、20年前遭遇した殺人との類似に気づいた彼は――。インドを舞台に奇想天外な物語が絡み合う、巨匠異色の大長編。
¥391
新潮社 2008年, 文庫 624頁
特集: 探偵たち
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読んだ人:杜 昌彦
(2017年09月06日)
(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
『サーカスの息子』の次にはこれを読め!