アーヴィングはほんとうに師匠を愛してるんだなぁと思わされました。 この本にかぎりませんけど、 あからさまに丸パクリなんですよ。 『デッドアイ・ディック』 ですよねこれ。 そういえば最新作にも出てきたポニーの猥褻写真、 あんまりにも使い回されるのですっかりアーヴィングの独創みたいに思わされちゃいましたけど、 よく考えると元ネタはヴォネガットですよねたしか。 どの本が出典かは忘れましたけど。 この本の主人公は彼の作品でもっともキャラが立ってますね。 だれもが好きにならずにいられない。
ASIN: 4102273107
オウエンのために祈りを
by: ジョン・アーヴィング
5歳児ぐらいの身長、一度聞いたら忘れられないへんな声、ずば抜けた頭脳を持つぼくの親友オウエンを、ある日過酷な運命が襲った。ピンチヒッターで打ったボールが、大好きだったぼくの母の命を奪ったのだ。ぼくは神様の道具なんだと言い続ける彼にとって、出来事にはすべて意味がある。他人と少し違う姿に生れたオウエンに与えられた使命とは?米文学巨匠による現代の福音書。
¥358
新潮社 2006年, 文庫 573頁
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読んだ人:杜 昌彦
(2017年09月06日)
(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。